近江八幡の底力
今日の読書会は、前回読んだヴォーリズ満喜子の生涯を描いた『負けんとき』にちなんで、ヴォーリズ建築を訪ねての文学散歩。徒歩圏内にヴォーリズ建築がごろごろ(!?)ある場所なので、うってつけなのだった。
案内役の読書会メンバーはまさに地元の方で、これは日々よく通る散歩コースだとおっしゃる。近江兄弟社幼稚園からヴォーリズ記念病院までを徒歩で行く、私も初めての道だ。
たぶん地元の人しか知らない路地裏のような小径は、まるで未知との遭遇! 郷愁と発見の連続だった。私はあまりの素晴らしさに写真撮りまくりで、しょっちゅう一行から遅れを取ってしまった。ごめんなさい(汗)
ではその写真を展開していきます。
土壁の蔵らしき建物。
明かり取りと空気抜きの窓の柵は、木の場合が多いと思うのだけど、壁と同じ土の柵!
1階、大小の浪板の屋根付き窓が並ぶ。
石の土台(基礎?)と瓦屋根付き木の塀。
道の中央が暗渠になっている路地。
こちらも浪板屋根つき窓の木造建築。
謎の蓋つき小さな出窓??
ベンガラの構えがある入口には、左官屋さんの職人芸(遊び心?)が施してあった。
低い屋根に、京都ではよくみかける鍾馗さまの瓦だが、よくみると
かなりアニメチック!! こんな可愛い鍾馗さまは初めて!
高い屋根には、亀の意匠があった。これも長寿を願うついでに火除けのまじないにもなり、一石ニ鳥である。
窓まで付いたりっぱな塀と門のあるお家。塀の基礎はここも石だ。
これだけみても充分、近江八幡の底力は思い知ったが、まだまだ序の口。明日へと続く。