じつはたいへんなしろもの。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
この木之本地蔵院、パッと見た感じはそれほどでもないのだが、恐ろしく手のこんだモノだったのだ。
参拝者が手を浄めるための手水舎にして、このとおりだ。
意匠だらけの屋根です。
水が流れ出る水口がカエルなのは、やっぱり「身代わり蛙」の伝説がある木之本地蔵院ならでは。
てっぺんには水を司る龍の意匠。丸瓦には卍マーク。
丸瓦の間の瓦の模様が、よく見ればすべて違う!
これはここだけではなく、後で出てくるが、サイドの直線部分も違う模様の瓦をつかってある。
瓦だけではなく、木の部分も細工が細かい。
雲とか法輪とか。
水のように流れるような花とか。
事細かに細工がなされている。
もちろん定番の龍も。
はい、サイドにやってきました。動物、植物入り乱れています。
亀の意匠がかわいい!
火伏の波の意匠もそれぞれ違う。
和小物に描かれていそうなウサギが、かわいい!
牛とか松とか、渋い!
極めつけに、鳳凰。後白河さんにあらず。
かっこいいが、さすがに経年ゆえの破損はまぬがれず。
鐘楼もみてみよう。
彫り物は龍か?
角々には、獅子が2頭ずついる。
枚方か?!とツッコミたくなるくらい、菊だらけ!