織物展
最終日になってしまったが、国立民族博物館、通称「みんぱく」の「世界の織り機と織物展」にセーフで滑り込んだ。
太陽の塔の裏側を見ながら、博物館に向かう。JR茨木駅で下車し、2時間に1本しかない「みんぱく」に一番近い停留所で下車できるバスに乗る。本数の多いバスもあるが、それは3倍(以上?)の距離を歩かないといけないので。
入口付近には、大掛かりな「作品」が展示されていた。
白いビニールロープで編まれたトンネル!! もちろん、くぐってみましたとも!
樹木や博物館の建物に、両端がくくり付けられている。
いつも変わること無くお出迎えしてくれるトーテムポールさん。「みんぱく」のシンボルだ。
トーテムポール上部にみえるクエスチョンマークのようなものは、くり抜かれた部分の影だ。単なる偶然ともいえるけど、「みんぱく」はセンス・オブ・ワンダーに溢れているから、クエスチョンマーク(?)やエクスクラメーションマーク(!)は、「みんぱく」のキーワードでもありえる。
個人的には、子どもの頃の夏休みに琵琶湖近くの親戚に行くと、水泳場やキャンプ場の入口にYMCAの人たちの手によるカラフルなトーテムポールが設置されていた。トーテムポールは、馴染みのある懐かしいものでもあるのだ。
気になったのが、なんとなく「みんぱく」に以前のような元気がないように思えたこと。気のせい?ならいいんだけど。奈良国立博物館や大津歴史民俗博物館みたいに、マイナーなテーマでも学芸員さんのマニアックな情熱溢れる気配が若干薄いように感じたから。今回は時間が足らなくて常設展に行けなかったから、よけいそう感じたのかも。
たぶん今回の特別展は、マニアックというより学術的に深かったのかもしれない。あと「織り機」というメカニック構造に対して、私のメーターの針があまり振れなかったからだろう。
それでも世界中の織物の様々な材料や、糸、織り物や、縦糸横糸を使った工芸品を見るのは楽しいものだった。さらに「この織り機にかかった織り途中の作品は、どこから?」と調達先がたいへん気になるものとかもあって。
うっとりしたり、驚いたり、感心したり、「ウワサには聞いていたけど」的なものを間近で見られたりした詳細は、次回また。