千切りをつくる。
H氏のカブラ畑が大成功を収めたので、カブラ寿司を2回つくっても消費しきれないことが判明したらしく、H氏が「カブラの千切りを作る!」と宣言した。
彼が宣言したということは、よほどの強硬な反対をしない限り、速やかに遂行されるということだ。そのために彼が準備したものは、干物用の三段網が三つ。そして、千切り用木製カッター。
この木製カッターは、刺身のケンをつくったり、細い千切りを作ったりする家庭用のカッターの大親分のように威厳があり、なによりでかい。倍ぐらいはあろうか。H氏はとぼけているが、絶対高級品に違いない。あの八日市のレトロ荒物屋さんで見つけたらしい。まったく油断ならない。
それでも「道具あるし、やっといて」ではなく、自分でするという点はあっぱれだ。漬け物用の大きなプラ樽に3杯分を、苦手な単純作業を休みなく続け、ひたすらカブラを千に切っていく。たぬき亭のなかに、甘く瑞々しいカブラの香りが充満した。カブラがこんなに甘い香りだなんて、初めて知った。これは完成が楽しみである。
インフォメーション:
MARUZEN&ジュンク堂書店・梅田店で開催中の「年末ジャンボ 長谷川義史」が好評のため、会期延長になったそうです。今年いっぱいの予定が1月12日まで延長。場所は7階 salon de 7にて。いや〜、助かった〜。私、明日とんぼ返りで行こうかと思っていたんです。これで年末仕事を犠牲にしなくてもよくなった。
ちなみに時間は10時から22時まで、12月中は無休で1月は1日のみ定休で、2日から通常営業だそうです。