三面出世大黒天
長い長い前フリが終わり、やっと延暦寺にたどり着いたのでカテゴリーも「神社仏閣」になった。
まずは大黒堂へ。ここには本尊として、大黒天、毘沙門天、弁財天の顔をもつ三面大黒天がおまつりされている。かつて秀吉が出世を祈願し、太閤にまで登りつめたため、「出世大黒」という別名がついた。別段出世は願っていないが、Kちゃんが自分に合った場所をみつけられますように、と祈願する。
内陣は暗い上に、お前立ちのようにふたつほど仏像が立たれていたので、ご本尊の三面大黒天のお姿はよくわからず(泣)
その横の部屋(廊下?)では、小さなお厨子に入ったミニチュア三面大黒天さまたちが、ずらりと並んでいて壮観。参拝者に購入され奉納された大黒天さまたちだ。ほとんど大黒ウンパルンパ状態。
灯籠の火袋が四面ともデザインが違う。星形ってあんまり観た事がない。大きな○は満月? それとも太陽?
こちらの面は三日月とちいさな◯。天台宗らしい宇宙的な意匠だ。
摩尼車をみっけ! マニ車はもともとチベット仏教の仏具で、転経器(てんきょうき)とも訳される。その訳のとおり、内部に巻物のお経が収められており、これを回すと回転させた数だけお経を読んだのと同じ功徳があるらしい。
愛知万博のどこかの国のパビリオン前にいっぱいマニ車があったのを、小学生だったKちゃんと一緒に回した思い出もある。
これは回さなくちゃ! ところが意外にも・・・うっ、お、重い。H氏に手伝ってもらい、やっと回す。はじめて見た石のマニ車、侮りがたし。
ん? でもこれって石だから、中にお経は入ってないはず!?
・・・愛知万博で一生分のマニ車を回したはずだから、功徳については、別にいいか。
大相撲場所のように、色とりどりの幟が立ち並ぶ。
大胆な赤字で「比叡」と彫られた石碑があった。どなたの字なんだろう? 気になる。
おまけ:
「なんでだれも言わないんだろう?」と思っていたことを、内田樹先生が見事に文章化してくださいました↓