青空書房で3人3様
青空書房に到着すると、店の前で、何とテレビの収録らしきスタッフが二名、片付けをされていた。青空書房を取材されていたのだ。
先日放映された「関西熱視線」というドキュメンタリー番組で「青空書房」が取り上げられたところ、けっこう反響があったので、新たに収録をされたとか。今度は全国オンエアされるらしい。放送日時を聞いたところ3月22日(金)の午後7時半とか。それはみなければね。
青空書房の店主、坂本健一さんは、いつもなら本への熱い想いをとめどなく語られるのだけど、その日はなぜかニコニコと温和ながら、沈黙気味だった。お店は開け放しで、暖房もなく寒い。ムリされなければいいのだけれど・・・と気にしつつ、棚を流していく。
それでもいくつか「おおお〜!!」という本をみつけて、やや興奮状態に。私が棚を見ている間、H氏はスタッフの方に「青空書房」との長いお付き合いについて語っていた。
そんなさなかH氏が呼ぶので行って見ると、おばあちゃんというくらいな年齢の「大阪のオバちゃん」がスタッフの方、H氏に「飴ちゃん」を配っていた。私にも、そしてKちゃんにも。飴を配り終えると満足した大阪のオバちゃんは、かっこよく颯爽と立ち去った。実は意外にも、大阪のオバちゃんが、飴ちゃんを初対面の人たちに配っているのを見るのは初めて。
一方Kちゃんは、この機を逃すものかと素敵な若い女性のプロデューサーに、「どうやったらテレビ局に就職できますか?」と4年後に向けての種まきをしていた(笑) さすがは、ちゃっかり娘だ。
さて私が購入した本たちだが。
これはH氏がえらくタイトルを気に入っていたので、購入↑
これはわが家で大人気の「べつやくれい」の父親、別役実ということもあり、Kちゃんにいつか読んでもらえればと希望的観測で買ってみた↑
これは単純に壊れた脳機能が、どうすれば回復するのかの興味で↑
そして今回、一番鼻息荒く手にしたのがコレ↓
これはっ!! ヨコジュンが推薦し、「と学会」も真っ青な本。高い棚にあったので、店主にことわって椅子を使って引き出した。これは買わないと!
「ムー大陸は日本だ」「アメリカを発見したのは日本人だ」は、ともかくとして、(それだって相当ぶっ飛ぶが)「日本は地球より前からある」って?!
明治、ことに大正時代って絶対面白そうな時代かも、とおもっていたけど、まさかこれほどとは・・・。
これらをレジに持って、店主に支払いをする。たいへん柔和に微笑まれて、丁寧に対応していただき、心温まる思い。
朝ドラ「カーネーション」で、ほっしゃん。演じる北村が初めて小原家で晩ご飯をご一緒したとき、麻生 祐未さん演じる糸子の母、千代の優しさに感激し、「おかあさんは、仏さんや〜! おがんどこ」と手を合わせていたが、この日の店主は、まさにそんな感じだった。慈悲深い微笑みに、はっとして心打たれた。