以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

入場前から掴まれる。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 チケット売り場は入口から離れた場所にあり、その少し離れた場所にはガチャポンがずらりと並んでいた。

 野洲市にある昭和なスーパー「魚忠」にも、店の前にうらぶれたガチャポンがいくつか並んでいて、一度「琵琶湖の淡水魚たち」というのにトライした覚えがある。

 

 近江八幡の本屋さんの入口にあるガチャポンで、「効果音ストラップ(ファンファーレ)」や「うまい棒ストラップ(パッケージと中身がセパレイトする優れもの。Kちゃんのお気に入り)」や「『もやしもん』のふんわり立体シール(もちろん「カモすぞ〜♪」の菌たち)」をゲットしたこともある。

 ロフトのガチャポンだから、それはやはりクオリティーが高い。興味をそそられる内容ではある。クオリティーが高いのは結構だが、しかし、お値段も高い(300円)。私の個人的定義ではガチャポンの価格は200円までなので、チェックだけで満足し、ウインドウショッピングに徹する。

 だけど、もし私が『ガラスの仮面』のファンだったら話は別だったろう。『ガラスの仮面』ガチャポンの品物は、ブックチャーム(しおり?)だ。ガチャポンの容れ物前面には、北島マヤのアップが描かれており、そのうしろで、月影千草がひそかにつぶやいていた。

 「チャームになるなんて・・・恐ろしい子

 『ガラスの仮面』を読んだことがないのにも関わらず、ツボってしまった(笑) もちろんメジャーなマンガだから、おおよそのストーリやキャラは漠然と知っている。しかしファンだったら、掴まれること必須と思われる。というわけで、「いやげ物展」に入場する前から、すっかり「できあがって」しまった。

 そんな「できあがった」私に、入口で早速、みうらじゅん師のジョブが。

 受付には、アルミの怪しげな封筒が無造作に大量に並べられていた。メガネのお兄さんが、

「お越し下さったお客様全員に、『カスハガ』を一枚プレゼントしておりますので、お好きな物をお選びください!」

 「お客様」に「カスハガ」のプレゼントかよ〜!! しかも中身はアルミに包まれており不明だ。不明どころかアヤしい匂いすら漂っている。やられた。銃弾は心臓に命中しました。

 ちなみに「カスハガ」とは、みうらさんの造語で「観光地にある残念な観光絵葉書」、つまり「カスみたいな絵ハガキ」のことだ。

 「もらってうれしくないお土産」=「いやげ物」というコンセプトにぴったりのプレゼントだ(笑) しかも結構な労力をかけて! 扱いにくい薄いアルミの封筒にハガキを入れるのって、手間ひまかかってしょうがないに決まってる。 しょーもないことに120%の労力を費やすなんて、いかにも彼らしい「おもてなし」である。

 ウチに帰ってから中身を確認したら、予想を上回るカスハガだった(笑)「勝手に観光協会ユニット」である安斎肇みうらじゅんのおふたりが隠し撮りのように普通な感じで、漠然と撮られた写真の絵葉書だ。たしかに、間違いなく申し分のないカスハガ

 まずはメインキャラクターである、ホンモノの仏像なみの大きさになった「つっこみ如来」さまがウェルカムしてくださる。となりのにこやかなロン毛の(たぶん)みうらマネキンが、にこやかな在りし日のみうら遺影をかかえている。ここが、スタート地点だ。