私も寝るぞ!
ついに「いやげ物展」の出口付近まで(省略しながら)やってきた。こちらでは「うっかり昼寝をしている小坊主がモチーフのフィギュア」だ。みうらさんの命名は「甘えた坊主」。
これが「甘えた坊主」基本形。木魚に寄りかかり、ネズミのやりたい放題で、ブルーのアイシャドウ、セクシー睫毛、赤い唇の眠る小坊主。
こちらは進化系(!?)の「甘えた坊主」。「甘えた」というより黄色い衣を着て、修行中どころか坊さんにしてもありえないエラそーさ、栄養状態の良さだ。しかも子ども??のくせに酒とっくりを腰に、ふてぶてしいポーズで眠ることよ!
気になってテキスト(「いやげ物」/ちくま文庫)を参照したら、酒徳利は韓国、右の黄色いふて寝は台湾の子。進化系ではなく、日本以外のアジアの国々だった。アジアに広がる「甘えた坊主」の輪!(古いっ!) って、みうらさんにとっては世界中がマイブーム・フィールドワークの場なんや!
肩に小鳥なんて、ほとんどアッシジの聖フランチェスコじゃないか。しかも見た目から小坊主離れをしている。・・・まさかの「隠れキリシタン」の変形聖像!? あるいはキリスト教とのコラボ?
出口だ。
なんとなくいかがわしい、ビラビラのビニールカーテンを越えると、そこはみうらさんプロデュースの「リアルいやげ物ワールド」。嬉々として「いやげ物土産」をゲットする。いやげ物目利きとしては(笑)、やっぱり「オリジナル・チロルチョコ」だ。
会場からもはみだす「みうらじゅんの世界」。すでに出口の外なのに。出口付近には「勝手に観光協会」の関西各地のポスターや、飛び出し人形も。
んー、さすが奈良! 神々しい! と光のアワをよくみれば、せんとくんの顔、顔、顔!
この頃には、すっかり毒気がまわり、フロア続きにある輸入雑貨をみても、一部「これって、いやげもの?」と変換されてしまう。おそるべし、みうらじゅん式脳内変換。
でも輸入雑貨コーナーで買った「脱力かわいい鳥柄」のエプロンやリボンは、Kちゃんに「ええな! これええな!」と大好評だった。
何度も寝落ちながらここまで書いたが、私も寝るぞ! 「甘えた坊主」にまけないように。