レティシア書房で買いました。
瀟洒でこじんまりとした古本屋さんなのに、明るくてキレイ。大体「本が好き!」な本屋さんは、本がひしめいているのだけど、ここはちょっと違う。
瀬戸内の島々の「おみやげ」の品が、贅沢にスペースを使って、ゆったりとレイアウトされている。壁一辺の細長いスペースに並べられて、誇らしく自慢げだ。その前には、リトルプレスがずらりと並べられている。その上下には、古本が控えめに背中を見せていた。この棚のメインは、あくまでリトルプレスなのだ。見たことないけど、こだわりありそうな小冊子たちがずらり。壮観。しかもゆったりと。リトルプレスを置いているところは、有名な書店で見かけることはあるけど、こんなにゆったり並べていない。思い入れがずいぶん違うのだ。
奥には、やたら古い、そしてやや高価な(手が届く範囲ではあるけれど)本が混在したちょっとそそられそうな古本たち。児童書、詩歌、美術などと、ざっくりとカテゴライズされてはいるけど、注意深く見て行かないと、掘り出し物を見逃しそう(笑)
入口近くまで戻って、一巡しようとするところに、CDやレコードもあった。
まさかの「綿の国星」のアルバム(これが出たとき、メルヘンなシンガーソングライターの谷山浩子が「私が作りたかった!!」と臍を噛んでいたっけ)が ジャケ見せしてあった。もちろん大島弓子先生が描いたチビ猫のジャケだ。
ユーミンの『ひこうき雲』もあったな。これはうちにも確かあった(たぶん2枚も。ユーミンのフォトを使ったすごろくのオマケ付きだった。)
でもこの古本屋さんで運命を感じたのは、友部正人さんや高田渡さんのCDが目立って並んでいたから。昨日、店長日誌を読んで知ったのだけど、実は店長、もともと音楽業界の方だったらしい。
そろそろ命日も近い奥村店長の引き会わせか?と、勘ぐりたくなるほど。ということは、通わなければならないかもな(笑)
で、この日に買った、「せとうちのおみやげ」編では
「どんぐりとやまねこ」手作りクッキー。一食浮くくらい、バターをたっぷり使った濃厚で(でも重くはない)素朴なクッキー。帰宅途中で足折れしたヤマネコが、お気の毒。
アートで有名な直島の塩サイダー。海から採ったまろやかな塩の味がしました。海のミネラルサイダーと命名したい。
で、ブックス編としては、
『変人十二面相』は、小林信彦さんの少女の一人称で書かれたユーモア小説。懐かしすぎてゼッタイ買ってしまう。これは未読だけど。オヨヨシリーズはたぶん全部文庫で買って読んだと思うけど、現在手元にはない。残念。
『クリスマスの思い出』は、カポーティ/作、村上春樹/訳、山本容子/画の贅沢すぎるシリーズ3冊のうち、これだけ持ってなかったから。やっとコンプリート。
来春の朝ドラの原作だから。ティ−ンの頃には、村岡訳エミリーシリーズにずいぶんお世話になったから。
これは新刊で松岡正剛の書店や棚の話でもりあがり、店長がずいぶん喜んでくださいました。これのビジュアル本を図書館で借りたことがあって、「今、買わねば」と思い切ったのでした。