「遊び」に行く。
一日おいて火曜日には、「暑さにご用心」と予報されていた京都へ。それでも慣れとは恐ろしいもので、前回ヘロヘロになって徘徊していた場所を、元気にうろついていたんだから、人間ってすごい。
でもやはり京都駅からはバスで行こう。以前は、バス代をケチって京都駅から博物館までは歩いていたんだけど、やはり体力の温存が最優先。
と京都駅を出ると、地面が黒々と濡れている。かなり降った模様だ。幸い京都駅から出た時点では、すっかり上がっていた。
お馴染みのロータリーでバスを待つ。なんといつの間にか夏場の観光客へのおもてなしとして、ミストが設置されていた!
んん〜、夏の観光に力を入れているのか、京都。春と秋には黙っていても団体さんが押し寄せるもんね、京都。
それでも最初に来たバスには満員で乗れず、次のバスで5人目くらいに乗れたから、逆にラッキーかもしれない。しかも鷲田清一先生ご推薦の、206系統だ!
乗ってから知ったのだが、京都観光とくとく情報第2弾! といっても私には関係ないが、夏休みの期間中、市バスは「エコサマー」という制度を導入していて、保護者一人につき小学生以下のお子様2名までが無料に。ただし降車時に「エコサマー!」ということ。これが条件ね。
バスが止まると「エコサマー!」の声が響く。いや、練習のために動いている時も元気な声が「エコサマー」と連呼する。・・・いらんやろ、練習(笑) わざわざ英語ネイティブっぽく発音してる子もいたし。それはエコやない、ムダなエネルギーや。
ちなみに京都バスや嵐電も、「エコサマー」を導入しているそうだ。
さて、博物館/三十三間堂前(向かいにある)で下車し、かんかん照りの中、ゲートへ。今年の春に購入した国立博物館パスポートを取り出すと、三葉葵の印籠のように、下へも置かぬ扱いをしていただく。「いつも来ていただいて、ありがとうございます!!」と慇懃に何度もお辞儀をされる。よほどのVIPカードなのか、恐縮するあまり敬語が出て来ず噛みまくる受付嬢までいた。水戸黄門になった気分だ。
炎天下で見る京都国立博物館は威風堂々。建物自体が国の重要文化財だ。
このふたりは、仏教世界の美術工芸の神とされる毘首羯磨(びしゅかつま)と技芸天。ということを、ついさっきネットで調べて突き止めた。
なんだかフランスの宮殿みたいだなあ・・・?と思ってたら、なんとルーブル宮が造られたフランス17世紀の、華麗なバロック様式を取入れているそうだ。
では、はいりまーす!
あ、「京」の字が抜けてる!
展覧会のテーマは『遊び』。主として自前の収蔵品からセレクトされたものが展示物らしい。ただ、「神遊び」としての祭礼や年中行事、酒宴や物見遊山、動物との関わりや音楽や詩文など教養に属する芸事まで、あまりにも幅広く「遊び」をカテゴライズしたので、求心力が弱いのではという懸念も。
ただ、私は昨年の大河ドラマ『平清盛』の、重要モチーフである「双六盤」を見たいがためにやってきたので、それさえ見られれば、という感じ。
ではこの続きは、次回に。