西本願寺と伝道院
レティシア書店に行った後、京都駅まで地下鉄で戻り、市バスで西本願寺前で下車。
引き返して、写真を撮る。
平成の大修理が終わってから4年ほどしか経ってないので、金がピカピカ。
菊の透かし彫りがカッコイイ。考えてみれば、堀川通ってあんまり来た事がなく、なんと西本願寺は初めて。
帰宅後、『日本建築集中講義』(藤森照信×山口晃)を読んで知ったけど、西本願寺って、なんと世界遺産で、お宝がワンサカあり、建物自体もすごいものが目白押しで・・・うわ〜、これはまた来なくちゃね。ただし見られないところも多数あるみたい。事前予約をすれば、素敵な案内付きで見学できるそうなので、考えておこう。写真だけでも、のけぞりました。
堀川通越しに見た太鼓楼。本願寺の東北角にある重層の楼閣で、内部に残る大きな太鼓は、江戸時代には時刻を告げる合図となっていたそう。 幕末、本願寺を一時的に屯所としていた新撰組による刀傷が、今も残っていると伝えられえている。
京の夏の旅でお昼ゴハンをいただいた伏見の魚三楼さんの柵にも、鳥羽伏見の戦いの弾痕跡があって、ここの売りになっていたっけな。戦いの傷跡は、あちこちで名所と化している模様。どんなものでも名所?と化すんだから、近藤さん土方さんも、びっくりだな。
なんと堀川通を隔てて、西本願寺の総門がある。門の向こうは門前町商店街だ。仏具やお数珠やお香のお店が目白押し。その向こうに見える洋館は。
旧銀行? 旧役場? いえいえこのモダン建築は。
もとは真宗信徒生命保険株式会社の社屋として建てられ、現在は西本願寺伝道院。設計者は伊東忠太。聞いた事ある人だと思ったら、京の夏の旅で出かけた祇園閣を建てた人じゃないか。小さな旅でもリンクしていくから面白い。
さてこの伊東氏は妖怪好きな人で、祇園閣の中にも洋風の魔物が電球を抱える意匠があった。こちらは、もっとハデハデしく、思う存分妖怪跋扈を楽しまれたとみえる。
柵の支柱にご注目・・・といっても小さすぎて見えないですね。
「やあやあ、よくいらっしゃいましたなあ!」。実はこの支柱トップの石像、みんなそれぞれ違うんです。
入口にも狛犬よろしく阿吽の2匹。しかもむこうの口をあけているヤツは、あっかんべーと舌を垂らしてました。これが来客へのお・も・て・な・し!