以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

西本願寺と伝道院

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 レティシア書店に行った後、京都駅まで地下鉄で戻り、市バスで西本願寺前で下車。

 

 とりあえず、西本願寺阿弥陀堂門をくぐる。

 引き返して、写真を撮る。

 平成の大修理が終わってから4年ほどしか経ってないので、金がピカピカ。

 菊の透かし彫りがカッコイイ。考えてみれば、堀川通ってあんまり来た事がなく、なんと西本願寺は初めて。

 帰宅後、『日本建築集中講義』(藤森照信×山口晃)を読んで知ったけど、西本願寺って、なんと世界遺産で、お宝がワンサカあり、建物自体もすごいものが目白押しで・・・うわ〜、これはまた来なくちゃね。ただし見られないところも多数あるみたい。事前予約をすれば、素敵な案内付きで見学できるそうなので、考えておこう。写真だけでも、のけぞりました。

 堀川通越しに見た太鼓楼。本願寺の東北角にある重層の楼閣で、内部に残る大きな太鼓は、江戸時代には時刻を告げる合図となっていたそう。 幕末、本願寺を一時的に屯所としていた新撰組による刀傷が、今も残っていると伝えられえている。

 京の夏の旅でお昼ゴハンをいただいた伏見の魚三楼さんの柵にも、鳥羽伏見の戦いの弾痕跡があって、ここの売りになっていたっけな。戦いの傷跡は、あちこちで名所と化している模様。どんなものでも名所?と化すんだから、近藤さん土方さんも、びっくりだな。

 なんと堀川通を隔てて、西本願寺の総門がある。門の向こうは門前町商店街だ。仏具やお数珠やお香のお店が目白押し。その向こうに見える洋館は。

 旧銀行? 旧役場? いえいえこのモダン建築は。

 もとは真宗信徒生命保険株式会社の社屋として建てられ、現在は西本願寺伝道院。設計者は伊東忠太。聞いた事ある人だと思ったら、京の夏の旅で出かけた祇園閣を建てた人じゃないか。小さな旅でもリンクしていくから面白い。

 さてこの伊東氏は妖怪好きな人で、祇園閣の中にも洋風の魔物が電球を抱える意匠があった。こちらは、もっとハデハデしく、思う存分妖怪跋扈を楽しまれたとみえる。

 柵の支柱にご注目・・・といっても小さすぎて見えないですね。

 「やあやあ、よくいらっしゃいましたなあ!」。実はこの支柱トップの石像、みんなそれぞれ違うんです。

 入口にも狛犬よろしく阿吽の2匹。しかもむこうの口をあけているヤツは、あっかんべーと舌を垂らしてました。これが来客へのお・も・て・な・し

 伊東忠太って、すごい! そしてそれを許す西本願寺、えらい!

☆付記*東京の築地本願寺は、伊東忠太の傑作です。