大皇器地祖神社(おおきみきじそじんじゃ)
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石の鳥居だが、扁額は木製。鳥居をくぐると、一気に時間の層が厚くなったよう。千年を生きたかもしれない樹々の中へ。
とんでもない巨木がいっぱい! 隣の街灯と比較したらわかるでしょうか?
裂けて、虫食いだらけでボロボロなのに、この威厳!
野生っぽい戸隠みたいに、太い幹の間を抜けていく。戸隠神社の参道もすごく太い木が続いていたっけ。でもこっちの方が自然な感じ。
山の中なのに、じとじとひんやりじゃない。意外にさわやかな森林浴。しかも通路は整備されている。歩きやすい。ここは軽井沢と同じ標高らしい。なるほどね。
高く聳える巨木があると、つい見上げてしまう。クラクラするような景色だ。
まるで恐竜の足のようだ↓
石の太鼓橋を渡る。アーチの橋を渡れば、神の領域感がいや増しに。
本殿には、やんごとなきお方がお住まいのようで、御簾がかかっていた。屋根には金色の菊が咲いていた。
拝殿側面。一見シンプルなのだが、
屋根の下には、獅子と象の凝った意匠が。
拝殿正面より。
ほら、ここにも菊が。
屋根の内側も木の並びが美しい。なにげに格子の天井だ。
近づく人を威嚇するような狛犬。
「永遠にお守り致します」感がいい。
神社の御由緒。木地師の祖神である惟喬(これたか)親王が祀られています。
本殿の側面も格子だ。
日が差して来て、緑が輝くばかりに美しい。青紅葉とシダのコラボ。
山並みと石碑がよく似合う。
「日本国中木地屋之御氏神」の碑。白洲正子さんもこれに心惹かれるものがあったのか、「彼らの根強い信仰をそのまま現しているようだ」(「かくれ里」)と書かれている。