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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

頭痛薬・考

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 久々に頭痛でダウン。

 頭痛自体は軽いのだけど、「お友達」と数人連れ立ってきてくれるので、ダメージは大きい。

 眼精疲労、歯痛、肩こり、腹痛、食欲不振などなど。でもこれらを率いているのはホントは頭痛ではない。親分は「めまい」なのだ。これをおさめれば、全て霧散する。

 ということで、昨年病院でいただいた「めまい」の薬を服用して、やっと動けるようになった。

 そして、ちょっとどうでもいいことを考えられるようになった。復活のきざしである。

 そういえば子どもの頃、置き薬の『ケロリン』を歯痛のときに服用してたっけ。それにしても、『ケロリン』ってネーミングが企画会議を通ったのが面白い。昔の企画は、のどかだったのか、ネーミングも、のどかだ。

 「頭痛がケロッと治るから『ケロリン』はどないでっしゃろ?」 

 「ええやないですか、それ!」

 「わかりやすいし、いかにも効き目ありそうですやん。それでいきまひょ!」

 てな、かんじだったのだろうか。

 たとえば、「バッファリン」はドイツからやってきたエラい先生みたいだし、「イブ」はおしゃれで、生理痛に効きそうだし、「ノーシン」はスマートで、「ナロンエース」は正義の味方で、「セデス」はギリシャの哲学者みたいな語感がする。これらは、いかにもテキパキと効き目ありそうだ。(すべて紙魚子イメージです) 

 でも『ケロリン』はゆるい。どうにもテキパキしていない。パッケージにも緊張感が全くない。効き目がどうこうより、このゆるいレトロさに負けて抗いがたく購入してしまう、という戦略かもしれない。ほぼジャケ買いである。

 『ケロリン』以外にも、ゆるいネーミングの頭痛薬があるのか気になったので調べてみた。ありましたよ。小林製薬の『ハッキリエースα』と大正製薬の『大正トンプク』だ。

 小林製薬のネーミングセンスは、他の追従を許さないところが垣間見える。傷口を泡で消毒する「キズアワワ」、おなかのハリに「ガスピタン」、さかむけを固める「サカムケア」、イライラ感を解消し高ぶった神経を落ち着かせる「イララック」、やけどの救急処置「アッチQQ」なんてのもある。

 一方大正製薬は、「そういう軽佻浮薄な路線とは一線を画する」という堅物イメージなのだが、堅物がすぎて逆に面白くなってしまったのが『大正トンプク』かもしれない。「これのどこが面白い!?王道ではないか!」と大正製薬の人に怒られそうだが、即答できないながら、なんとも滋味のある面白さがあるように思う。

 しかし、やっぱりネーミング&パッケージ部門でのキング・オブ・頭痛薬はダントツ『ケロリン』だろう。

 そして、頭痛薬をあれこれ調べている内に、衝撃の事実を知ってしまった。

 『ケロリン』の注意書きとして、「15歳未満は服用できません」と、赤字で記入してあったのだ!! そして私が『ケロリン』を置き薬箱から抜き出したのは、小学生の頃!! もしかしたら『ケロリン』は、その頃は量を半分にして服用可だったのかもしれないが。小児用の頭痛薬なんてなかった時代だったように思うので。

 とはいえ気になる記述だ。15歳未満の服用に、どんなペナルティがあったのか。 ・・・いや、今となってはもう知りたくない。