立ち入り禁止地帯と湯屋方丈
黄色のレンガならぬスクエアな石をたどって到着した場所は
粋な行き止まりゲートになっていた。
ゲートの左手では、黄色の薔薇が「お気の毒さま」となぐさめてくれる。いやいや、そういうあなたこそ、こんな寒い季節にお気の毒さまだ。それとも寒い時に咲く薔薇の品種なのだろうか。
もちろん言われるまでもなく、閉じたゲートを突破してまでは、侵入しませんって↓
池のほとりには、ネコヤナギのような枝が伸びていて、その間に一本だけ朝顔に似た種が紛れていた。
一瞬、ゆったりと泳ぐ大きなコイの帽子のようにも見える。
こちらは、本物の柳の大木。波打つ枝が、空のひび割れのよう。
縁側でヒナタボッコしたら気持ちよさげな、湯屋方丈。もちろん関係者以外立ち入り禁止だ。
こちらも徳川秀忠による再建だ。
当然、重要文化財だ。
そして、私にはよくわからない石庭をぼんやり眺めていたら、バックに韓国人らしきグループが写真撮影を始めたので、そそくさと退却。
石庭よりも屋根が好き。
お決まりのものが、場所場所で、意匠を変えて佇んでいるのが、カッコイイ。
枝葉の間からみえる高い場所の鬼瓦も、
屋根の一番低い場所で、二段構えにお寺を守る鬼瓦も、話しかけたくなるような近親感を持ってしまう。のんびり陽をあびてる鬼瓦が好き。