八角亭の謎
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落ち着いた日本庭園で、人工的なミント色を発しているこの建築物は、八角亭という。建物の色もさることながら、ステンドグラスのようなガラスが、色違いではめ込まれているのが斬新。好きかどうかは別にして。
1903(明治36)年の内国勧業博覧会時に建てられたものを移設された。
文化庁が認めた国の有形文化財で、「この建造物は貴重な国民的財産です」と警告を発している。100年以上前のものだし、明治時代には、これもモダンでカッコ良かったのかも。でもまさか日本庭園に移設されるとは、八角亭自身、思っても見なかったのでは?
当時のパビリオンで、唯一現存している文化財との事。ある意味、「太陽の塔」的存在か。
対岸より、阿弥陀三尊と八角亭のツーショット↓ 摩訶不思議な光景だ。
ルネッサンス風の洋風建築が、なぜここに移設されたのか知りたい。綾辻行人もびっくりなミステリーだ。「八角亭の謎」。
たしかに気になるパビリオンは残して欲しいとは思うけど。もしかしたら博覧会マニアのお坊さんがいらしたのか? 記念にください、と思わず口走ったのかも。
これもまた、四天王寺の懐の深いところなのだろう。