四つ辻まで
さて、ここからの階段は、お山巡りのハードさを加速させる。それでも次のポイント「熊鷹社」までは、まだ余力があった。
「熊鷹社」の裏手にある「こだまの池」。
この池のほとりで手を打ち、その反響する方角を捜すと、家出人や失跡者が見つかるらしい。
一発勝負を賭けるときにお参りする方が多いといわれているらしい。差し迫ったお願い事はないこともあり、テキトーにお参りしてしまったよ。通路にあって、ロウソクの大きな炎がヒュンと揺れていて、陰影があって迫力があるお社ではあったな。
「熊鷹社」から「三ツ辻」までで、すっかり息があがってしまう。しかも、小嶋先生の説明によれば、実はまだたいして上がってなくて、あと1時間の行程だとか。うわー、ショック。あと1時間なんて、体力的にも、時間的にも無理だー。こんな絶景がみえるのに、まだまだだなんて。
しかも、ウォークツアー慣れしてらっしゃる皆さんの健脚に追いつこうと頑張るが、心臓がやばいのでは?というくらいバクバクする。それでも最後の力をふりしぼり、なんとか「四つ辻」まではたどり着けた。
「四つ辻」に行く途中には、レトロ茶店がいくつかあり、思わずうっとり。これを見ただけでも来た甲斐があったというもの。
「四つ辻」で戦線離脱することをれんくみさんと合意した。レトロに冷えたジュースもあるが、さすがに冬場なので、冷たいものは欲しくない。
ここからの眺めも格別。高速道路が蛇のように光りながらうねっている。
ズーム!
では下山の前に、「四つ辻茶や仁志むら亭」にて、一服するといたそうか。
(つづく)