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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

勧請縄をごぞんじですか?

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 あー、伏見稲荷の記事が終わった終わった! と凝った肩を叩いてみたが、

 ・・・次に控えているネタは、もっとマニアックじゃないかー!

 「勧請縄」見聞録です。ご存知ですか? 勧請縄。

 そんなん、知らないですよね。私だって、一昨年には知りませんでしたよ。

 これは、集落の入口や鎮守の参道に大縄を掛け渡し、安全や五穀豊穣を祈願する年頭行事でもあり、そのもの自体の名前でもある。中央の「トリクグラズ」(西村先生命名?)の造形はバラエティに富み、集落ごとに特色を示しているそうだ。

 私も知らない間は勧請縄の前を通っても、「ちょっと変わった注連縄あるなー」程度でスルーしてましたもん、25年間。

 そう、私が結婚してこの地にやってきたときから、ごく近くでしょっちゅう見てたのだ。それが勧請縄だって知らなかっただけで。

 それが去年、湖南のお寺に行った時、偶然、村の結界を示す縄飾りを見て「なんだこれは??」とがぜん興味しんしんに。そんな妻のマニアックな興味をしっかり覚えていたH氏は、1月の終わりに「勧請縄見学ツアー」が2月11日にあるという情報を運良くゲットし、教えてくれたのだった。

 それもごく足元の地元で。勧請縄ツアーの案内役である市井の勧請縄博士、西村先生によれば、野洲市は素晴らしい勧請縄があちこちにある勧請縄のメッカなのだとか。そのメッカにある三つの勧請縄を徒歩で訪ね歩いてみよう、と企画されたツアーなのだ。西村先生はそのものずばり『勧請縄』という本を上梓されたばかり。

 ということで、彦根にある滋賀県の地域出版社「サンライズ出版」が主催する「勧請縄見学ツアー」に参加を申し込んだ。ちなみに参加費は300円。

 当日はいつもに増して凍り付くような寒さ。

 しかも「こんなマニアックなツアーに来るのは、歴史マニアのじいさんばかりでは?」と、少々不安を抱えながら出向いたが、9時過ぎに駅前集合した人たちは、意外に女性も中年も混じり、なかなかに和やかだった。サンライズ出版の若きスタッフ2名と、元気でおしゃれな白髪の社長さん(女性)も一緒だ。

 ところで時間通りに出発したはいいが、身を切る寒さとは、このことだ。田んぼの中の吹きさらしの道を、とぼとぼと列になって歩いた。

 そうこうするうちに、凍えながら勧請縄ファーストコンタクト、屯倉神社に到着。市内なのに来たのは初めて。

 

 それどころかそんな神社があることすら知らなかった。って、まず「みやけじんじゃ」なんて読めなかった。ルビがなければ「とんそうじんじゃ」または「とんくらじんじゃ」と読んでいたはず。どちらにしても、トンマな読み方だ。

 しかし「村社」というのは、初めてみた。ほのぼの感があっていいかも。

 扁額はふつう神社の名前を書いてあるのに「正一位」って! 肩書きかよ!、別名こう呼ばれることもある、らしいのだけど。なんか名刺の氏名に、「(名字・名前)部長」と書いてあるみたいで、ちょっとイヤミだ。

 

 そしていよいよ勧請縄の秘密のヴェールが・・・。

 (つづく)