ぶらり、西本願寺。
ときめきの余韻を残しつつ角屋を後にし、東へ移動。「きんせ旅館」のオープンまでまだ1時間ほどあるので、西本願寺まで歩いてみよう。
仁丹町名看板、みっけ!
途中にあった古い商店街。長屋状態だが、タイルと窓がそこはかとモダン。
子どもの頃、伸び縮みするビニールの庇(ひさし)が憧れだった。
いや、実は今も。
大宮通りに出る。
この不思議な窓の建物は、龍谷大学大宮学舎の図書館だ。大学のバックは西本願寺なので、西本願寺の敷地内。
そのうち見えてくる、デコラティブでゴージャスな唐門は、
西本願寺の有名な「日暮門」だ。
飽きずに一日中でも眺めていられるということで「日暮門」と呼ばれている。京都の国宝三唐門の一つ。
この辺は、まだノーマル。
桧皮葺の屋根は鶴をあしらい、贅沢なものだが、まだわかる。
この辺からすでに、お腹いっぱいになってくる。
これでもか、これでもか! そしてこれでもかっ!という透かし彫りの盛り方は、さすが桃山時代の造形である。大盛り100杯のゴハンに、冷や汗がでそうだ。
さらに威嚇する孔雀!
吠える獅子、竹やぶに潜む虎!
もはや、探検隊だ。川口浩隊長!その先は、キケンです!!
獅子たちの巣窟です!
馬上の人、登場。なぜか苦々しい表情だ。あんたは誰だ?
調べてみました。
名を巣父(そうほ)という。中国の古伝説上の隠者。山居して樹上に巣を作って寝た。尭(ぎよう)から天下を譲るといわれた許由(きよゆう)が汚れた耳を洗ったという潁川(えいせん)を,汚れたといって渡らなかったという。(コトバンク/大辞林 第三版より)。
西側に許由(きよゆう)がいたらしいが、アップで撮りそびれる(悲)。
お腹いっぱいになって唐門を去り、大きいだけが取り柄の(おいおい!)無料で通常拝観できる西本願寺の正面へ。
真宗興正派教化参拝部が編纂した『宗祖親鸞聖人七百五十回大遠忌法要記念◆法話集』のタイトル『やっぱり阿弥陀さん』。神をもおそれぬ広報活動だ。
いや、阿弥陀さんがいらっしゃったら、神様のことは気にしなくてもいいのかも。
「やっぱり阿弥陀さんの方が頼りになるわー」「様づけしなくてもいいし、気安いわー」「お守りだのお札だのいらんしなー。念仏だけのイージーゴーイングやもん、消費税上がったときには、やっぱり助かるわー」・・・というところか?
と、本堂や御影堂などの大伽藍や、
大銀杏や、
バリアフリーのスロープなどを眺めているうちに、
いい時間になってきました。そろそろ「きんせ旅館」に向かわねば!