酒見寺に大興奮。
もとは密教系の極彩色だった彩色が、いい具合に褪せている多宝塔。
当初の建物は天正年間に焼失し、再興されたのが現在の伽藍だ。現存の「多宝塔」は寛文2年(1662年)の再建になるものといわれている。
屋根は上重が桧皮葺き、下重が本瓦葺きで葺き方が異なっている。これはたぶんすごく珍しいのでは。
二十一対の青銅製の飾り燈籠が、参詣者を迎えてくれる。
なんでも、法大師入定千五百年を記念して設置されたとか。
酒見寺で、私が一番お気に入りだった「引聲堂」(阿弥陀堂・常行堂・安産堂とも)
ご本尊は阿弥陀如来さま。
建物全体も、なにとはなく好もしいのだが、
正面にいる楽しげな龍とか、
左にいる阿形のファンキーな獅子とか、
右にいるウルウルおめめの獅子は、肉球もかわいい。
あまりにエキサイトしたので、ここで帽子を落とし忘れてしまった(帰りに回収しました)。
1011年に比叡山の慈覚大師に伝えられた珍しい法要が、本尊御開帳に伴い9月10日より1週間あるらしい。阿弥陀経を独特の節回しで唱え、ご本尊のまわりを行進するので「廻り経」とも呼ばれている。
ん・・・? たしかここは、高野山真言宗の寺で弘法大師を祀っていたんじゃ? でも、比叡山(最澄)から伝えられた法要が営まれるのか・・・?
まあいいじゃん。固い事は云いっこ無しだ。
正面奥には、珍しい二層屋根の本堂がある。
その中に酒見寺御本尊の十一面観音、脇仏持国天、多聞天を安置している。
丸瓦にも、
飾り灯籠にも、
こんなところにも、ブランドのような三つ葉葵が。
では石の太鼓橋を渡り、隣の住吉神社へ。
五百羅漢に会えるのは、いつになることやら(呆)