住吉神社
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最初ここではなく黒駒村で創建され、養老元年(717年)に現在地に移されたと伝えられている。江戸時代には酒見神社と呼ばれており、明治になってから住吉神社に改称されたといわれている。
古刹らしく、狛犬も注連縄を巻かれている。
カールする渦巻きがちょっとモダン。
「うっしっしっしっ獅子♪」
立派な社殿だが、実は戦乱により幾多も焼失し、慶長年間には社頭は荒廃し、祭りも寂れていたとか。
これを知った姫路城主の池田輝政が毎年30石を寄進、四人の重臣を遣わせ再興を支援したと記録されている。嘉永3年(1850年)に社殿が改築され、同4年に竣工し、現在の本社三殿として残っている。
見事な彫刻だと思ったら、本社三殿(絵馬殿、拝殿、本殿)ともに国の登録有形文化財。
龍や鳳凰はお馴染みだけど、「波に旭」って、昔の「アサヒビール」のラベルでしか見た事ないかも。
しかも左側には、なにげに波を渡るウサギが3羽も! 因幡の白ウサギ!?
ここでしばらく見惚れたくらい、魅力的な造形だった。
格天井の木目も互い違いなんだ。手を抜かない。
こちらはごくシンプルな狛犬。やはり注連縄で巻かれている。注連縄ないとどっかへ彷徨い出るのかも!?
「がっはっはっはっは〜」
これが文化財の社殿の内部だ!
三社あるので、お参りする場所も三つなのか?
絵馬です。調べてみたら、「明治期に活躍した加西市出身の画家田能村小斎(たのむらしょうさい)の13歳の時の作品とされ、室町時代の武将楠木正成と息子正行(まさつら)の勇ましい姿が描かれている」そうだ。(神戸新聞2009年8月27日掲載「社寺巡礼」より引用)
こちらは明治に行われた「還暦自賀謡曲会」の式次第?だ。
そしてまたもやウサギ!? (住吉神社の創建日はウサギに縁がある日だからか。明治からの名前だけど)
剣術道場よりの奉納か?
境内の中より。境内の中央に小さな塚がある。朝廷から使わされた勅使が、住吉神社の祭神に礼拝したと伝えられることから、「勅使塚」と呼ばれているそうだ。
この住吉神社で桜の季節の訪れとともにはじまる「北条節句まつり」は、播磨三大まつりの一つに数えられ、長い伝統を引き継いでいる。
優美さと勇壮さが織りなす、華やかな春の祭りとして有名らしい。
東西の神輿、14台の豪華な屋台が、街中での巡行と勇壮な宮入を行う。
古式ゆかしい鶏合せ神事、龍王の舞などが奉納される。
4月に第1土曜、日曜に開催される祭だとか、ということは。
私たちが行った2日前に、その祭はあった、ということか。
なるほど、祭の後に来たのね。「後の祭」(笑) 境内ひとり(ふたり)じめできたから、その方が好都合だけど。
だから帰り道で、こんな風景を見たんだね。題して「地下足袋と桜」。
桜を愛でつつ、「五百羅漢」の矢印看板に沿って歩いていく。
再度「酒見寺」の境内に戻るトンネル?を潜る。
しかし、すんなりとはたどり着けなかったのだ。