追悼、赤瀬川原平さん。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
赤瀬川原平さんが、地上から消えられた。ショックというよりは、ガッカリという感じ。
彼のいろんな写真集を眺めては、さまざまな視点を教わった。普通の街中に、たくさんの面白いものが転がっていることも、彼の写真を通して知ることが出来た。
何気ない風景が、「オモシロ」に激変する楽しさ。意外なベクトルから付けられたキャプションを読んで、そのひとの見方次第で対象が180度変わることも知った。
見る人の柔軟な想像力による「見立て」や「置き換え」や「組合わせ」によって、鮮やかに変換する風景。じっくりとよくみれば、日常の中に、思いもしなかったものを発見したりとかね。
本日の毎日新聞の記事では、
2011年に胃がんと脳卒中をわずらった後は、それぞれの病気から回復した王貞治、長嶋茂雄両氏にたとえ「いやあ、ON(王、長嶋氏)両方やっちゃいました」と周囲を笑わせた。
とあった。いかにも赤瀬川さんらしい。
目標とする人物のひとりであり、これからも心の師としたい方である。
12月21日(日曜日)まで「尾辻克彦×赤瀬川原平−文学と美術の多面体−」 が、町田市民文学館2階展示室で開催されているので、お近くの方はぜひ。
(我が家の赤瀬川本たち)