イメージの力 プロローグ
世界中の「イメージの力」は圧倒的にパワフル。のっけから入口突き当たりの「椅子三神」のインパクトは絶大。しばらく離れられず、仔細に見てしまいました(笑)
(無料パンフ「みんぱくカレンダー 14.10〜15.3」 より)
けど2階の情報室で会話されていたグループの方々が、端末で「椅子神様」の映像を見て、「あれ? これ、なかったよね? また1階に行くから、そのときに探してみよう」とおっしゃっていたから、内心「あれれ?」と。あれを見逃す人もいるんだ!
(「イメージの力」展示品一覧より)
「プロローグ」の最初の部屋は仮面、仮面、仮面。
壁面に仮面が所狭しと飾られていた。もう、「なにがなんだか〜」というくらいで、入口に仮面の名前のペーパー(下写真)もあったけど、突き合すのもめんどくさいくらいの量。アフリカやパプアニューギニア系の中には、かなり好みな脱力系もあったけど、「妖怪人間ベム」で何気に壁に飾ってあった不気味系のものも。
そういえばポスターになっているのも、ちょっとコワい。でもなにかを想起させる。なんだろう。と考えてみたら、ああ、胎児さん、もしくはチョーお年よりの顔に似てるかも、と。
アジアには「仮面舞踏劇」というものも沢山あるので、インドやスリランカ、ブータンやインドネシアでは舞踏劇に登場する人物の仮面も多かった。日本の神楽面もある。
メキシコの奇祭、「悪魔仮面まつり」のものなども。
メキシコの悪魔仮面といえば、伝説の覆面レスラー、ミル・マスカラスを思い出す方もいらっしゃると思うが、ここでは関係ない。
「悪魔仮面まつり」とは、悪魔の仮面を被った人々が、町中を踊りながら陽気に闊歩し、人々は彼らを快く迎えるようだ。2Fの情報室のビデオテークで見たら「メキシコの人々は、悪魔とも仲良しになる」というコピー?がついていた。メキシコ人、すてき。仮面は不気味だが、祭自体はゆるく陽気である。
さて、仮面コーナーで展示されている仮面をペーパーと付き合わせ、熱心かつ丁寧にご覧になっていた女子ペアさんが、「もし今後一生この顔で生きて行かなくちゃいけないとしたら、どの仮面を選ぶ?」という話をされていた。
それは難問だ!!(笑)
ちなみに、一人の女子は、「シヴァ神、かなあ?」と保留付きっぽく答えてらした。なるほど、無難なところかもしれない。シヴァ神は破壊神ながらも、とりあえず美形女子だ。なにしろ「その顔で人生を全うする」んだからね。
仮面壁面の向かいには、コスチューム付き仮面たちが。
(「月刊みんぱく」 2014.2月号より)
鹿のしし頭って、初めてみた。
日本を代表する有名なのは、ご存知「なまはげ」だ。私は「なまはげ」の包丁に「家内安全」と書かれていること、別の手には、「なまはげ」ネーム入り手桶を下げていることを、初めて知った。
その「なまはげ」の後ろに、こっそりといた「雪山怪獣ウー」そっくりの海外の「着ぐるみ」、いや所蔵品が。
帰宅してH氏に、「ナマハゲの後ろに、ウーみたいなのがいたよね」と言ったら、もう展示を見たのが随分前になるのに、「いたいた! ウーみたいなヤツいるな〜て思たわ」。 やはりこの年代の男子は怪獣インパクトが強いので、わりに控えめに展示されていたにもかかわらず、記憶に残っているらしい。
もしかすると意外に民族学(民俗学)って、怪獣のヒントにされているのかもしれない。
ところで今回は展示方法が簡略なプレートのみで、説明がほとんどないクールさだった。これは自館の所蔵品とはいえ、ちょっと不親切かも。と思ったのだが。
しかし展示途中には端末の使える情報室があり、気になる物品を各自でチェックできる。
ということで、資料と端末のある情報室であれこれチェックして、なかなかな時間を費やした。「メキシコの悪魔仮面」「韓国の将軍標/チャンスンとソッテ」その他の、あれやこれを学習する。足を休めることもでき、一石二鳥。
*「インターネット・ミュージアム」にて『イメージの力』の画像や動画もあります↓