イメージの力 やっとあえたね♡
第1章「見えないもののイメージ」は、2Fから始まる。エレベーターが開き、部屋に入ると!
なんとも懐かしく、なじみ深い方々がお出迎えしてくださった!
(「イメージの力」図録より)
プレートには「フーダ人形」とあったが、メキシコからやってきた紙の張り子のユダ人形だ。
この人形は、キリストを裏切ったユダを形にしたもの。復活祭の前土曜日に、焼かれたり、花火を入れて爆破されたりするらしい。悪や裏切りを象徴するユダ人形を破壊することで、魂や社会が浄化されるということらしい。
でも「どうせ燃やすんだから」、という投げやりさが見え見えのチープな作りが、逆にたまりません。図録をみた瞬間から一目惚れ状態。あまりに惚れ込みすぎたため、百均で紙粘土を買って来て、レプリカを作りましたよ↓
これはてのひらサイズだけど、実物を見て意外に大きくてビックリ。身長は1メートル以上あったかもしれない。小学生くらいの背丈だった。ウチの子たち(ユダ人形のことね)は、「たぬき亭」の入口が定位置なので、いやでも毎日目に入る。自然と愛着もわくというものである。
実物大のユダ人形に会った瞬間、懐かしさのあまり涙が出そうになった。いや、ほんとに。ちょっと離れがたかったくらい。もちろん図録の写真より、はるかに愛おしい。写真ではいまひとつピンとこなかった細部も、しっかり確認することができた。
ウチワのような安直な手に指が描かれている稚拙さが、私のレプリカで忠実に再現されていることも、再確認できた(笑)
もちろんウチの子たちは、燃やしたりなんかしませんから! 復活祭が終わっても、たぬき亭の入口で「いらっしゃいー!」と、もろ手をあげて迎え入れてくれるのだ。
ユダ人形への愛を確認しつつ、後ろ髪をひかれつつ、次の部屋へ移動する。