なんとも清々しい。
では楼門をくぐり、境内へ入ってみましょう。
門の内側にはこもかぶりと一斗缶。外に見えるテントは、お正月の仮「社務所」だったらしい。
油日神社の何が好きって、この回廊!
雅楽の野外コンサートとか、お神楽見物とか、相撲奉納とかをここで見たのだろうか? バックの樹齢が気になる立木も神々しい。
柱ごとにある「下げ灯籠」も素敵。「油日」というくらいだから、油関係の会社が油の一斗缶を奉納されているのだ。
拝殿前には、ハデでもなくショボクもなく、丁度いい感じで神聖さを際立たせている門松がある。
1日だけ授与されるらしい、おみくじが結ばれている。それも丁度いい数だ。
蜜柑には穴が空けられ、S字カーテン金具のようなもので下げられていた。(何を観察している?)
屋根の下も周囲も、格子意匠な拝殿を通り越した向こうに、本殿の鈴緒が3本見える。
溶けた雪の水が屋根から激しく滴っていたが、カメラは捉えきれず。
さて、いよいよ本殿で、お参りお参り。いつもなら5円のところを50円に奮発(「奮発?(にしてはすくないぞ)」という神様の声がきこえそうだが・汗)
本殿の意匠がまた、何度見ても写真に撮りたくなるような逸品揃いで。
猪目のついた釘隠しの六葉金具。
エレガントな瑞垣。
思わずため息が漏れるような、精緻な透かし彫り。
まるで自然の造形物のように美しい渦巻き。
これらが、あくまでも静かな佇まいで、自然にそこにある風情なのが、さらなる魅力を放っている。これらにことさら目を留めなくとも、「なんか気持ちいいな・・・」と思いながら通り過ぎる人たちに、微笑みかけるような自然体の意匠たちだ。