櫟野寺(らくやじ)
ここも過去2回ほど来ている。お正月に来たとき、でっかいおみくじを引こうとして容れ物を振ったら、勢い余って顔に当り、お正月から歯が折れそうになったイタい想い出のあるお寺である。もう三が日が済んだので、特別拝観も終了し、境内も閑散としていた。
駐車場の「飛び出し坊や」は、さすが甲賀の里だけに「忍者坊や」だ。忍者坊やならば、車に轢かれるようなへまはすまい。そんなざまなら、忍者のコスチュームを着る資格もなかろう。
今回は長いアプローチと仁王門と大きな赤提灯がある正門ではなく、裏口?からだ。
30体の仏像のうち、20体は重文だけど、今回は中には入らず、外からのお参りだけ。
表から見たら、なにげない門だったが、入ってみると、
しっかりと木彫りの装飾が。
「ワシの目の黒いうちは絶対にゆるさん!」といっても、全く説得力の無い龍がいた。
個人の篤志家が門の改築一切を請け負われたのだ。こういうのを「郷土愛」というのだろう。こういう篤志家、いまはめっきり減っているようだけど。財産がある人は、お金の使い方で、その人の値打ちがわかるから大変だよね。
このお寺は火災に遭ったので、本堂自体はごく新しい。でも30体の仏像たちが無事でなによりだった。見仏コンビ、みうらじゅんさんといとうせいこうさんも訪れたお寺なのだ。ありがたや、ありがたや。
大迫力のホトケ顔面アップポスター。すごいインパクトだ。「ホトケの顔も3つまで」という、あたらしいコピーを思いついた。