名勝庭園は調査中。
門をくぐって、
色とりどりの暖簾??が翻る講堂を回り込む。
途中にお茶室の脇を通る。講堂自体が平成に出来たものなので、お茶室も新しそうだ。
順路の矢印どおりに行けば、大書院に辿り着く。ここが「名勝庭園」を拝見出来る場所だ。
「名勝庭園」は座ってみるものなのだけど、残念ながら昨年来、座ること能わずな身になってしまった。せめて椅子があれば。ちょっと自信なさげな初老の男性が庭園の説明をしてくださる。
おおきな築山の半分は、豊臣秀吉公が建立した祥雲禅寺(しょううんぜんじ・智積院の前身のお寺)時代に作られている。
バチ状の植栽がある向かって右側部分がもとからのもので、左半分は智積院になってから、中国の盧山をかたどって作られたものらしい。
パンフに掲載されている、増築された左半分の写真↓
「利休好みの庭」と伝えられているが、どのへんが彼の好みなのかは不明。まさかバチ状の植栽!? 東山随一の庭ともいわれていたらしい。そしてなぜバチ状なのかは、案内担当のオジサンにも不明だった。(あまりに気になったので、わざわざ後で引き返して質問したのだ)
もともと国宝の障壁画は、かつてはここ大書院に飾られていた。それから庭園の池が、書院の縁の下に入り込んでいる。ということなのだが。
残念! その池は現在調査中で水が抜かれてぬかるみに・・・。ヘルメットを被った調査員の方も、庭を徘徊されていたし。
ということで、「名勝」としてのテンションはさがるさがる(悲) 写真を撮る意欲わかず。
まあ、そんな中、拝観停止にもせず、築山だけでも拝見できたのだし、よしとするか、と気を取り直し。
それに私の真の目的は、「京の冬の旅」で特別公開される、その奥の院なのだから。