地元のお宝を見に行く。
仕事関係の用事でH氏を駅まで送った後、地元の博物館で地元の秘仏を公開しているということで、行ってみた。
わが町は、国宝の銅鐸が出土したので、銅鐸の意匠や銅鐸にちなんだお土産もある。それにのっかって25年前に野洲市歴史民俗博物館ができた。通称「銅鐸博物館」である。ちなみに国宝の銅鐸は、ここにはない。銅鐸の持ち主よりお買い上げされたため、現在は東京国立博物館で常設展示されている。それでも沢山出土したので、小振りのものは、安土考古学博物館と折半でもっているそうだ。
私の目には案外地味だったらしく、一回素通りしてしまう。車で10分もかからないのに、Uターン出来る場所がなかなかなくて(なにしろ山の中)、ずいぶん走ってからUターンした。
この看板の反対側には、石の銅鐸モニュメント。
2メートル以上ある大きなものだが、なんと寄贈された物件だ。
ということを、裏側に回って知る。ふとっぱらな石材店さん!
来館人数を考えたら、広過ぎるくらいの駐車場に車を停めた。休日にしても、いくらか賑わっているみたい。といっても、10人くらいか。
珍しくカラフルなポスターがあると思えば、朝ドラ『マッサン』の野洲ロケ・パネル展が開催中だなんて。日本に来たばかりのエリーが、広島でバスに乗る場面は甲賀市の美しい田園風景でロケされ、山崎の工場や余市の工場の場面は、野洲の工場倉庫でのロケらしい。
でも私のお目当ては、こちらの仏像さんたち。地元のお寺に安置され、通常は公開されていないのだけれど、昨年の台風で山崩れのおそれがあり、国の重文でもあることから、こちらの博物館に緊急避難されたらしい。いわゆる「秘仏」なので、めったに拝めない方々なのだ。
駐車場から迷路のようなスロープを登っていく。低い石垣や背の低い植栽が、不思議な気配を漂わす。
入口に到着。もともとの料金も格安だけど、さらに市民は無料なのだ。
入口近くにある、『マッサン』のパネルを10枚ほど、じっくりとキャプションを読みつつ眺めてから、2Fの仏像を拝みにいく。
1Fには他に銅鐸について展示品でレクチャーしてもらえる部屋や、レプリカ、ホンモノ入り交じる銅鐸の展示室もある。すでに何回も見ているし、今回は時間がないのでパスし、2Fの展示室へ直行。