ナマハゲさんにつかまって。
一応ハンズで解散したのだが、偶然エレベータ前に来たH氏とレジで支払いしている私が再会したので、一緒に帰宅することにする。
Kちゃんは、卒業生のセンパイたちに贈るアルバムや色紙やカードなどを、諸条件を考慮しつつ、吟味に吟味を重ねて物色していた。人のためには一生懸命になる人だからな。
ハンズを出て、地下鉄への階段を降りようとしたら、目に飛び込んで来たアンテナショップ。
ああナマハゲさんって、なんてキャッチーなんでしょう。とても逃げられません。ということで、H氏を道連れに入店する。
ついでながら、先日岸本佐知子さんの『なんらかの事情』というエッセイ集を読んでたら、慣用句の「鬼の形相で」を少し変えて「ナマハゲの形相で」と書かれていた。それがすっかり気に入ってしまったのだ。
「ああ私いま『鬼の形相』だな」と落ち込むより、「あっ私いま『ナマハゲの形相』してる」と思うと自分で笑ってしまい、冷静になれそうじゃないですか。
東北のアンテナショップで、確か欲しいものがあったなぁ。新聞で「東京の東北アンテナショップ」の記事でみた記憶があったけど・・・なんだったっけ?
人形焼きみたいな、なにかを象ったお菓子だったんだけど。見たら思い出すんだけどなあ・・・。
店内をつぶさに観察して散策する。いぶりがっこ(たくあんの燻製)と林檎カレー(粉末)は買っとかなくちゃ。林檎ジュースもね。
帰ったら「いぶりがっこ」を齧りつつ、すぐさま「林檎カレー」を作った。津軽平野の林檎ジュースを飲んだら、落涙ものに美味しかった。アンテナショップばんざい。
ところで東北アンテナショップで、一体私は何が欲しかったんだろうな。記憶を頼りに検索してみた。
ナマハゲに始まって、ナマハゲに終わる。秋田に行ってみたくなった。