式年遷宮の本殿
「京の夏の旅」企画の下鴨神社の特別公開は、賀茂建角身命と玉依媛命を祀る東西2棟からなる「流造」の本殿(国宝)と、神社建築としては珍しい神様のお台所である大炊殿(重文)となっている。
本殿は特別拝観料をおさめた後、奥に上がらせてもらった特別参拝所から椅子席(ウレシイ!)にて、詳細な解説付きで拝観できる。ここで解説をしてくださったおじ(い)さまは、かなり詳細で物語性のあるステキな解説をしてくださり、興味津々にうなづいて聴く。神社の「なりたち」から式年遷宮の説明、御祭神の家族構成(ご夫婦と娘さんの三名)や上賀茂神社との関係、葵祭のこと。
柱と柱の間を長さの単位として「一間」と呼んでいるが、これは固定された長さではなく、あくまで「柱と柱の間の長さ」であること。本殿の土台のこんもりとした白亜の部分が「かめばら」と呼ばれ、土を固めて漆喰をぬっていることとか。
それから「ぜひ結婚式はこちら下鴨神社で!」というアピールも、再三あり。「十二単が着られる」という特典があるそうだ。
それにしても今年の3月に修復されたばかりだから、本殿があまりにまっさらできれいでビックリする。 っていうか、もうちょっと古びてる方が好きなんだけどな・・・と無い物ねだりをこっそり胸の内でつぶやいたり。
檜皮ぶきの屋根がふき替えられ、建物に取り付ける錺金具が色鮮やかに仕上げられ、朱色の階段や欄干が塗り直された。なかでも印象的なのが、ぴかぴかに修繕された金と緑の獅子と銀と青の狛だ。一番に目に飛び込む不思議な獅子狛犬たちは、ディープインパクトだ。
ガイドのおじ(い)さまに奥にも誘(いざな)われて「おお〜」というものを見たような気もするが、残念ながら記憶にございません(汗)