葵の庭 、御井(みい)
「大炊殿」を出て、樹々の繁る涼しげな「葵の庭」に入る。下鴨神社の紋である「双葉葵」が植えられているのだ。
「植えられている」といってもコレだけだが↓ しかも鉢植え。
「葵祭」では、行列の人々は葵の葉っぱをつけている。でも近年めっきり減ってしまった葵の葉っぱの調達は難しいらしい。
またこのお庭は「葵の庭」と呼ぶにはおこがましいほど葵が少ないこともあるのか、古い大木のカリンも有名なのでカッコ付きで(カリンの庭)ともよばれている。青い実が結実している。
雅びな平安絵巻の象徴(私的イメージ)でもある、牛車「唐車」がある。
さて、お庭の出口あたりにあった大木は、「多羅葉(たらよう)」という名前、とガイドさんが教えてくださった。この葉っぱは『ハガキ』の語源になっていて、戦国時代にこの葉に文字を書いて、情報のやり取りをしたという話もあるらしい。そのため「郵便局の木」になっており、大きな郵便局には植えられているとか。実際に、この葉っぱに字を書いて、ハガキとして送ることもできるらしい。
思わぬ所で、思わぬ知識を得る。
正月の「若水神事」をはじめ、神饌調理にも使われるそうだ。この井戸の滑車は見覚えがある・・・。
京都の名建築であり現存する唯一の揚屋「角屋」や、日野の近江商人屋敷でも見た「織部焼き」の滑車では! ・・・もしかして意外に大量生産かも(汗)