信楽院
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ぶらぶら歩いていると、立派なお寺の門に行き当たる。ただし、ただ今工事中につき、頭上注意だ。
瓦屋根つきで、淡いブルーと白の立派な塀に囲まれた由緒正しそうな寺院だ。
奈良時代前期、聖武天皇の勅建と伝えられている。そりゃ古いわ〜! 滋賀県には昔、一瞬だけど都があったし、古いお寺が多いもんな。なにしろ「近江は歴史の楽屋裏」だもんな(©白洲正子)
安土桃山時代に、この地に移築されたらしい。蒲生家の菩提寺である。
おおっ、塀の瓦に蓮の花と葉っぱの意匠が! お寺なんだからありえる発想なのに、初めてみた! このデザインも素晴らしい。
門をサイドに回り込んで、じっくり観察する。
信楽院には、県指定の文化財の本堂や書院などがある。寺宝に、伝恵心(でんえしん)作の観音像がある。本堂の天井には、日野町出身の著名な高田敬輔(たかだけいほ)作の巨大な竜が荒れ狂うさまを描いた「雲竜(うんりゅう)」を中心に描かれた縦横11mの水墨画も見ごたえたっぷりそう。
が、今回は門だけで退散。
表門は、大型の四脚門。精緻な彫刻で埋め尽くされた18世紀中期頃の建築だ。
近くで亀の瓦を見つけたり、
見事な柿の巨木を眺めたりして、日野の街歩きを楽しんだ。