さざなみ古書店
一応地図はプリントアウトして、おおよその場所はわかるはずの「さざなみ古書店」へ。車が入れる場所ではないので、一旦車を出て、長浜を歩く。
たしか曳山博物館のちかくなんだけど。
長浜といえば秀吉。秀吉といえば千成瓢箪。
この日は冴えていたH氏が、不安に駆られながらも迷うこと無く、目的地まで到着させてくれた。
「さざなみ古書店」では、新鮮で立派な無農薬野菜が格安で販売もされていた。毎週末金〜日オンリーだそうだ。スーパーの2倍の大きさで、2倍の量の里芋が、なんとスーパーより安い300円! 大きなカラシナもH氏が好きだというので購入する。
本以外では、福島からこちらに避難されて来た方が作られた布小物もある。残念ながらLサイズのエプロンがなかったので、小銭入れを購入。少額商品ですみません。
もともと絵画教室の先生だった店主の中村さんなので、美術系(仏像や寺院含む)の雑誌や本が多い。店主さんの上品で気さくであたたかく、親切な対応にすっかり魅了されてしまう。中村さんについてはこちらで。
遠くからいらっしゃったからと、特別に見せていただいた裏の蔵が素晴らしかった。
小さいけれど、ツタや紅葉が美しいステキな中庭、蔵の中の壁は、壁土に補強のため入れる黒縄が巻かれた竹がむき出しになり、ストライプの模様を作っていた。普通は壁土で埋めてしまうのに、わざと見せてデザインにしてしまう洒落っ気が楽しい。少し朽ちた蔵からすぐ外では、澄み切った水が流れる川がゆったりとカーブを描いていた。あまりに美し過ぎる風景は、まるで別世界。
わざわざ立ち寄って、本当によかった。もう少し近かったら、リピーターになるだろう。いや間隔はあくけど、リピーターにはきっとなる。