ついに邂逅!ドラード和世陀(わせだ)
親切な大学の先生(らしき方)のおかげで、自信をもって早稲田のまちなかを歩く。んんん〜、そろそろ出現しそうなものだけど?? と、角をまがろうとした。
ふと目の端が捉えたビルディングの一部。
んん!? と2度見する。そして見上げる。
こ、こ、っこれは・・・!!
「ドラード和世陀(わせだ)」!! まさか見逃しにかかるなんて(汗)
青いタイルの魔物。ストライプと赤い十字のタイルをアトランダムに。
青海波やポップな人物画、そして不思議にカーブするウインドウ。タイルだけでも意匠がすごいことになっている。
鍛冶屋さんの仕事らしい不気味な物体と、通風口。
直角に通風口なんて!
いやいや、それ以上に、角に丸窓!! ありえない! それだけにインパクトは絶大だ。
すっかり舞い上がりつつ、とりあえず角を曲がってみます。
目を閉じていたら「まんまデスマスク」のような顔がいっぱい!
朝日の中なら、なんてことないけど。
夜は堪忍してください! ここの訪問を夕方の空き時間にしなくてよかった!
埋め込まれた窓と、毒キノコのような赤地に白いドットのオブジェ。なにかと毒づいている側面だ。
同じ場所も角度を変えて観ると、また趣が違って見える。よく見れば、窓ガラス自体にも模様が入っている! どこまで凝るのか!?
こちらは回り込んだ別の面。どことなくシック。
唐突に赤い魚の立体タイルが。
清楚な花柄のタイルの隣にいるのは・・・怪物?
丸窓の側面。このあたりは、もうすでに麻痺してふつうに見える(汗)
「ふつう」!?
これが!? むしろアートぢゃん!!
見上げれば、ガウディ。バルセロナでバスの中から一瞬見た「カサ・ミラ」を思い出す。
さまざまな素材とデザインが混在している。
なのに、不思議なバランスが心地いい(*個人差があります、たぶん)
これほど日常とかけ離れている場所に、ゴミ袋。むしろこちらの方が違和感。
こんな鍾乳洞の入口みたいな場所に、ゴミ袋って!
それも、だれかの足元に!! この花模様のツメのはえた足の持ち主は、足元にゴミ袋を置かれて、ものすごく嫌がってそう。だれも見てなければ蹴ってるかも(汗)
それにしても、これほど奇抜な建物なのに、
私がうっかり見逃しそうになるほど、しっくりと街に溶け込んでいるのだ。
奇抜なのに、下品ではないからなのか。ことさら目立てばいいという意識が希薄なのか。
デザインや技術もすごいけど、むしろそっちを考えてしまう。不思議な建物だ。
この建物については、実はまだ半分。次回に続きます。