以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

遠望台まで。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

受け付けを済ませて、本坊へむかう。

 

 んん!?

 いきなり奇妙な衝立に遭遇する。そうか、なかなか期待できそうな場所だ(笑)

 それにしても、もちろん改修はされているだろうけれど、古さびて凝った瓦と懸魚だ。懸魚には鶴が舞っている。ここにも輪飾りが貼付けてある。

 「下乗」の碑。小野道風の直筆・・・と伝えられている。「馬を下りる」の意らしい。

 屋根の端がぴんと跳ね上がったお堂。

 本坊の横手から庭園に続く道へ。

 うわあ! 

 池の中に飛び石! これは斬新! 

 古式の庭園はこうなのか?

 驚きを隠しきれず佇んでいたら、お掃除をされていたじいさまが、「お参りは済みましたか?」と訊かれる。まだだというと、「こっちの道から行くと、楽ですよ」と教えてくださった。近道らしい。せっかくなので、そのまま登って行く。庭園はまた帰りにしよう。

 「楽ですよ」というのはじいさまの主観に違いなく、私にとっては息切れする段々だったが、山の中を歩くのは、やはり心地いい。

 思わず豪雨が来ない事を祈らずにはいられない、むき出しの根っこ。

 高くそびえる梢を見上げる。

 美しく苔むす地面と、美しい石灯籠がベストマッチ。

 絡み合う木の間からは羊歯が出ていた。

 まずは遠望台に到着。

 沢山の説明があるので、休憩がてら読んでみる。

 ここで信長は安土城をつくることを思いついた・・・らしい。

 そもそもは1400年前に、高麗の僧・慈恵上人の案内で聖徳太子がこの地を訪れた事から始まった。日本に先進技術や文化をもたらしてくれた渡来人たちのために、太子が建てたお寺が百済寺なのだ。

 この遠望台の真西には比叡山があり、お彼岸には夕日が比叡山に沈む光景が見られる。その向こうが、渡来人の故郷「百済」なのだ。そして今も昔も交通の要所でもある。