仁王門へ
そうかー、信長の時代には神社仏閣が大変なことになっていたのね。比叡山焼き討ちは有名だけど、もちろんそれ以外にも・・・(汗)
もったいないわ〜。
でも逆にいえば、滋賀県には平安や室町時代の仏像だって残っているんだから、それは凄いことだともいえる。
百済寺の眺めを、紅葉のころには考えられないほど、ひとりじめできる贅沢さ!
石段をマイペースで登って行くと、ちいさく門が見える。
近づいて行くと、巨大なワラジがかかっている。
・・・ということは、仁王門だな!
ほら、やっぱり!
かなり好きな造形。力強い。いつものように柵のスキマから、仁王様のおみ足を拝見。仁王像の足は重要鑑賞ポイントなのだ。しかし!
わあああ〜、と大ショックをうけるほどに、ひどい虫食いと損傷(汗) こんなにきれいなおみ足なのにい! 残念だ。
しかし吽形の仁王様は、ひとめみてわかるほどに、さらにひどい事に(汗)
こんなにきれいな足なのに!! おいたわしや。
阿形の仁王様は、横顔もさまになるわ♡
ところで、先程の巨大ワラジに触れると、健康長寿の御利益があるとか。・・・って、知らなかったから触り損ねたじゃありませんか!! そういうことこそ、しっかり看板に書いておいて欲しいわ! ぷんぷん。
五木寛之先生は35番目の百済寺参拝時に、もちろん巨大ワラジに触っていかれ、「百寺巡礼」を満願されたとか。
まあ、いい仁王門が見られたという事で、よしとするか。
百済寺賞賛の看板以前に、ぜひとも仁王様を何とかしてあげてください!
石段をのぼり、眼下に仁王門を見下ろす。
椿の赤色が映える。
石段と木の根にやさしい日差し。
ひときわ大きな大木には、注連縄が掛けられ、ご神木になっていた。人呼んで「観音杉」。
推定年齢430歳。身長50メートル。この山では最大の樹木らしい。
やっとのことで、本堂に到着だ。