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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

赤後寺

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 さてお次は赤後寺(しゃくごじ)に向かう。  バスの中でも「町並みが独特ですてき」という声が聴こえたが、家のつくりも雪深い湖北ならではで、雪の重みに負けないようしっかりしている。この辺りの気候は北陸なのだ。  参道でおうちウォッチングだ。雪で家が埋もれても、2階から出入りできるよう、窓が大きく取ってある。  昔の道具もディスプレイ?されていた。瓦なんかもね。  こちらの飛び出しくんは、既製品だけど初めて見るもの。  りっぱなおうちの藁葺きの門。  新しめの蔵も現役で活躍。  ここにも水の流れる風景がある。  細い道の突き当たりが日吉神社。その境内にあるのが赤後寺。やはり神仏習合なのだ。  太古からの樹木が、太い幹を伸ばしている。歴史を感じる場所だ。こちらのお寺も無住なので、村の方が交代で世話役になっている。  ここに安置されている聖観音立像と千手観音立像は、平安前期の作といわれているから、千年以上前からの場所なのだ。賤ヶ岳の戦いなど戦火にも見舞われたため、村人が土の中や水の中にお像をお入れして、守り抜いたそうだ。その際、腕や足が欠けてしまい、痛々しいお姿になってしまわれた。  しかもこの2体の仏像は、創建以来秘仏として守られていたのに、昭和になってから国の重文指定をうけて公開されたのだとか。もちろんそう簡単に決められるものではないので、15年の間議論が続いたそうだ。  御利益は、安産、眼病、転利(厄を利に変え私利を衆利に変える/開運)だったのだが、いつからか「転利」がコロリに転じて天寿を全うし、コロリと極楽往生できるという風に変化していったそうだ。  お寺の中に入ると、目の前には素晴らしい彫り物を施した厨子が! それもそのはず、日光の陽明門と同じ造りで、浜松から持って来たものなのだとか。安土桃山の作なので、作風も豪華絢爛だ(↓こちらのブログでお厨子の写真がみられます) http://4travel.jp/travelogue/10782991