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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

赤後寺の鐘楼

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 ここではお二人のお世話役の方が、授与物販売とともに説明もしてくださった。その中で、パンフレットには書かれていない、面白い話がある。

 昔、この寺には33体の観音様がいらっしゃったそうだ。村人が病気やお産のときに、それぞれの家庭が観音様をお借りし、快癒後、産後にはお寺にお返しする、というシステムがあったそうだ。

 観音様の貸出し!! 素晴らしいシステムである。「観音の里」というのは伊達じゃない! で、その観音様たちがどうなったのか、どうしてそれが廃れてしまったのか・・・という話は聞きそびれてしまった。

 お堂の隣には鐘楼があった。

 えっ!!

 この遠目からもわかる細工の素晴らしさは、一体!?

 お世話役の方に聞くと、「すばらしいでしょう?」と我が子を褒められた父親のように、顔をほころばせてらした。村人自慢の鐘楼なのだ。

 しかもおことわりすれば、自由に撞かせてもくださる。あとで読書会有志の方々が、列をなして撞かれていた。さすが好奇心旺盛な昭和の乙女たちだ。

 気になる彫り物のモチーフは「猿」。日吉神社の中のお寺だからだろう。

 なんだか西遊記に登場する「蟠桃園」で、桃を食べ荒らす孫悟空と仲間たちのようにも見える。

 鐘楼は江戸時代に作られ、土台の石垣は崩れ始めたため、近年造り直されたもの。しかし、一部分は残されているので、往時を偲ぶことが出来る。

 その前では思わず立ち止まり、誰もが見上げてしまう杉の巨木。

 日吉神社のご神木だろう。

 こちらが社殿。

 お参りをして、石段をくだる。

 鳥居をくぐり、駐車場の近くでトイレタイム。

 その間、私はトイレ以外にも、寺院があることを発見する。

 「真宗大谷派 冨永山 長照寺」

 その佇まいに惹かれ、思わず足を踏み入れる。

 写真を拡大しないとわらからないけど、壁面の彫り込みが細かい!

 どこがどうというのではないけど、バランスの取れた見好い感じが素敵。なにげに作り込んでいる建物なのかも。専門家ではないのでわからないけど。

 バスの時間が来て、次のポイントへ出発!