摩尼殿(まにでん)まで
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いい感じに古びた、立派な塀が見えて来た。
こういう古い道標の文字を読めないのがクヤシー。そういう「学」があればなあ〜と、ないものねだり。
あ、塔頭寺院だ。
中興の祖のお坊様のお住まいだったらしい。お寺の名前は「十妙院」。
そもそも、わずか16歳で旅立ってしまった少女のために建てられたらしい。そこには、どんなストーリーがあったのでしょうね。
石垣の苔むしかたが、いかにもの昔を思わせる。
文字は消えかかっているけど、「鳥獣保護区」の看板。
「害鳥獣捕獲のハンターといえども、無断入山を禁じる」。つまり、ひとことお寺さんにお伝えしておけば、殺生も大丈夫ということなのだろうか? 日本語はむずかしい。
ステンレスの手すりのカーブがお見事! 作るの難しかったでしょうけど、曲線が樹木と不思議にマッチングしている。ある意味、アートかも。
「笠塔婆」というものらしい。鎌倉時代の石碑。
笠塔婆にズーム!!
石から掘り出された阿弥陀さま。
おおっ、アーチの古い石橋が。ここから先は神聖な場所であることを示す橋だ。名前は「湯屋橋」だ。えっ?「湯屋」?
いきなりお風呂場だったなんて! まるで「千と千尋」じゃないの。それにしても、さすがの書写山も荒廃したことがあったのね。
橋を渡ると、威風堂々と佇む「摩尼殿(まにでん)」が現れる。
摩尼とは梵語の如意のこと。天禄元年(970)創建。
本尊は六臂如意輪観世音菩薩で、この堂の創建前、天人が桜樹を礼拝するのを見て、上人が根のあるままの生木に観音像を刻まれた。そのために岩山の中腹に舞台造りの建物となった。本尊六臂如意輪観世音菩薩は、1月18日の鬼追いの日に開扉される。
国指定の重要文化財四天王立像もここに安置されている。
(書写山のHPより)