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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

三つの堂(三之堂)・食堂(じきどう)・常行堂

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 食堂はごくシンプル、

 

 ここには僧侶さんが受付に座る授与品売り場もあり、大きな弁慶の人形が見えをきっていた。

 堂内の壁際には、寺院の古くて大きな鬼瓦が、ずらりと並んでいた。鬼瓦好きの私は欣喜雀躍して、つぶさに鑑賞する。

 少女マンガのように、つぶらな瞳の鬼瓦にミュンミュン(ミスタッチだが、なんとなくフィットするのでこのまま)する。見たこと無いぞ、こんなの!

 で、鬼瓦だけをみて食堂を去った。しかし、あとから調べて気づいたのだが、2階に仏像やその他寺宝の展示がされているそうではないか!! 

 うかつ!! おろか!!

 と1ヶ月以上経ってから、自分を責めているのである。

 大好きな古式ゆかしい蔀戸(しとみど)を見て、わくわく。

 ところで、食堂では写経机が並んでいた。ということは、写経もできるらしい。こんな場所で写経するなんてサイコーではないですか。いや、私はしないけどね。まず、足の故障で正座ができないも〜ん。

 鬼瓦にひきつづき、授与品をチェック。すると、「いまなら期間限定で、日本で唯一、チベット語御朱印を、開山堂にてお分けしております。」という張り紙が目に入った。

 仏教系の大学図書館で働いていた事もあったので、サンスクリットチベット語を見た事はあった。でもそれが御朱印となると、突然、物欲のとりことなるのは、どうしたわけであろうか。明治時代までは女人禁制だったらしい、山岳の聖なる結界にいるというのに、である。世俗の煩悩は、そうたやすくは剥がれ落ちるものではないらしい。

 食堂と常行堂の屋根も、見事に重なっていた。こちらは「コの字型」の内側からみたところ↓

 そしてこちらは外側から見たところ↓ 間にみえる向こうの建物は、大講堂。

 常行堂には上がれないので、外側からぼんやり眺めていた。

 ↑これはサイドからみた常行堂

 ↑これは正面からみた常行堂

↑ロングに引いてみた常行堂

 そうそう、鬼瓦も採取しなきゃね。

 こちらはいかついが、

 こちらは剽軽者。

 などと眺めているうちに、一般人は上がれないはずの常行堂から、わらわらと「動きやすい服装」のおばさまたちがでてきて、堂の縁側に於いて、いっせいにヨガマットを敷き出したではないか!

 えええええ〜っ!!? お堂の縁側でヨガ!? それも国指定重要文化財の縁側ですよ、あなた!

 たぶんシルバ―ヨガ教室が、常行堂を予約されていたのだろう。まあ、たしかにヨガは修行法のひとつでもあるのだけど・・・いや、おばさまたちがお寺の縁側で、一斉にヨガマットを敷く図、というのは、息を呑むほどシュールでしたよ。自分が今どこにいるのかを、見失いそうなくらいでした。

 ちなみに常行堂は、1453年頃に再建されたもので、ひたすら阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回る修行を行う場所なのだ。

 この素晴らしい三つの堂のロケーションは、世間から放っておかれるはずもなく、映画「ラストサムライ」、NHK大河ドラマ「武蔵」「軍師官兵衛」でロケ地となった場所らしい。ワールドワイドに使われた場所なのだ。今思い出したが、そういえば食堂には、鬼瓦とともに、たくさんのスチールパネルが飾られていたのだった。