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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

飛び出しおじいさん

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 昨日、お正月用のお花を生け終わり、切り落とした茎などを置いていた新聞を処分しようとしてふと興味深い記事がある事に気づいた。「飛び出し坊や」ならぬ「飛び出しおじいさん! 柱の影から」というものである。朝日新聞の12月15日の滋賀県版の記事だけれどこちらからもしばらくは読めそう。  新聞記事の前振りは、こんなかんじ↓ 【死亡事故、半数は高齢者】  石につまずいたおじいさんが、道ばたの柱の陰から道路に飛び出した。あぶない!――。東近江市内で、今月からドライバーに安全運転を呼びかける看板「飛び出しおじいさん」がお目見えした。「飛び出し坊や」の看板数は日本一という滋賀だが、「『おじいさん』は見たことがない」と県警関係者。お年寄りの死亡事故急増の深刻さを物語る。(中村亮  高齢者に注意!という表示なのである。子どもは急に飛び出すが、ドライバーにとって、お年寄りはどのように注意すればよいのか。それはキャラクター・デザインの中にヒントがありそうだ。新聞記事によるとデザインしたのはプロではない。イラストが趣味の高校の教頭先生(52)だ。名前はマンガ『バガボンド』の作者(井上雄彦)にちょっと似ている。記事を引用する↓  目を引くデザインは、イラストが趣味の県立愛知高校教頭の井上次雄さん(52)が担当した。「高齢者が急につまずいたりよろめいたりする可能性を意識してほしい」と、石につまずいた「つまずきおじいさん」、杖を持ちながらよろける「よろめきおばあさん」の2種類のキャラクターを提案した。  東近江署はさっそく制作にとりかかったが、普及している「坊や」に比べ、生産量が少ない高齢者版は費用が3倍以上かかることが判明。意匠を1種類に絞ることにし、「『おばあさん』の看板は見たことがある」との署員の声から、「おじいさん」が採用された。    「つまづきおじいさん」と「よろめきおばあさん」! 人生哲学を考えさせる、ある意味素晴らしいネーミングかも(笑)ネーミング的には異論はないが、「石につまづいて道路に飛び出す」っていうシチュエーションは、ちょっと苦しい。まだ「自分の足にもつれる」とか、「左右確認なしに横断する」方が現実的かも。  しかし、このいかにもよぼよぼした「おじいさん」に比べ、「おばあさん」のかくしゃくとしていることといったら! もっともこのデザインのおばあさんは、たぶん昭和のマンガの中だけにしかいないけど。このカクシャクぶりなら、男に「よろめく」ことはありえても、自分がよろめく確率はかなり低いだろう。  それに新聞記事では「飛び出しおばあさん」はレア物件だと書かれていたが、いやいや少なくとも私の住む地域では、ベニヤの1点もの手作りではないものをいくつか確認している。それだってやはりステレオタイプな丸めがね、着物、お団子頭の「昭和のおばあさん」なんだけどね。  警察署に本物の「おじいさん」から「日本男児は石につまづいたりはしない! ハゲにするのもけしからん」なんてクレームがこないか、部外者なのに、いらぬ心配をしたりしている今日この頃だ。