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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

日曜洋画劇場裏話

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 今日は『淀川長治の名画解説』のDVDをプロデュースした、テレビ朝日の福吉さんという方の淀川さんの思い出話を『ほぼ日』の『淀川おじさん』より引用。

(淀川さんは)「どんな映画にも必ずいいところがあるはずだ」っていう

姿勢はずっと一貫してましたねぇ。

‥‥しかし、なんて言いますか、

ほめるのが難しい映画も、正直、あるんですね(笑)。

とくに後期で放映したSF映画の未公開作品なんかは、

役者さんは無名で、監督も初めてだったりして。

「こんな有名な人が関わってます」という解説もできない。

これ、どうやってほめるんだろ、と心配してたら淀川さん、

「この映画の監督は○○○っていう人です。

 はい、○○○っていう監督のこと、

 実はわたし、よく知らないんですね。

 でも、この監督は‥‥はりきってます!」

って、はりきってることをほめたんです。

みごとですよね(笑)、嘘はつかないんですから。

上映時間が長い映画もあれば短いのもあるわけですが、

番組の時間枠はある程度決まっていますから、

映画が短いときには解説の時間が長くなるんです。

淀川さんがいっぱいしゃべらなくちゃならない。

「エマニエル夫人」がそうでしたねぇ。

ほら、そういう映画ですから、

どうしてもテレビではカットせざるをえなくて、

だいぶ短くなっちゃった(笑)。

実は「エマニエル夫人」は僕が入社する前の放送で、

現場にはいなかったんですけど、

視聴者としてよく覚えてるんです。

9時から番組がはじまって、9時10分過ぎても

まだ淀川さんがしゃべってる(笑)。

入社後にきいたら「あれはたいへんだった」と。

日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説」は、

タイトルにある通り、『日曜洋画劇場』の

40周年を記念してつくったDVDです。

身内で「40周年パーティ」なんかやらないで、

そのかわりにそのお金で淀川さんのDVDをつくって、

関係会社の人やお世話になった方々に配ろう、と。

そういう気持ちで出したDVDなんです。

そしたら思いがけず、一般の方々にも

買ってくださる人がたくさんいらして。

予定の4倍くらい販売されたでしょうか。

映画が1本も入っていないDVDなのに。

ありがたい、うれしい、と思うと同時に、

淀川さんの偉大さをあらためて感じます。

↑いい話じゃありませんか! 

売るためのDVDじゃなくて、淀川長治さんへのオマージュと、お世話になった方々への感謝から作られたDVDだったんですね。