節分会 inホテル
節分会オールスターズのおっかけは続く。
ホームグラウンドの三十三間堂前の道は折れず、次の祈祷先のホテルへ向かう。あとでわかったことだが、ここのご住職はイケメンなだけでなく絵心もあり、法住寺特製カレンダーや絵馬も手描きされている。ホームページには、「ご希望があれば住職が『今様』も謡います」とあったので、どんだけ芸達者なんや、と感心する。まあ、読経の声明だって歌みたいなもんだから、つながっちゃあいるんだけど。なので、この看板もご住職直々の手づくりかもしれない。
ご一行様は、わざわざ道までお出迎えされたホテルマンの歓迎と案内を受けて、ホテルへ。
老舗の店先では、ほどよく馴染んでいた一行だったが、ここではやや浮き気味のような。
ご一行様の入場です。
とくにアナウンスもなく、いきなり先頭をきって赤鬼さんが暴れる(まね)。 きれいなロビーに赤鬼(きぐるみ・・・)さんの、ミスマッチさ加減が面白すぎ。ロビーのいた人たちのシャッター音とフラッシュの嵐。スター誕生だ。
「お客さんが触れる距離」で、サービス満点だ。緑鬼さんや黒鬼さんも、あとにつづく。
「鬼退散!」とばかりに祈る山伏さんたち。
ロビーに響く法螺貝の音。
さあ、天狗さん、はりきっていきましょう! 元気よく、棹を振り回して角を曲がろうとするとき。
ゴボッ、と何かに突き当たるにぶい音に、一瞬硬直する天狗さん。
ゆっくりと上を見上げると、
おおお〜、こんなに装飾過多の出っ張りが!
天狗さん、内心大汗だったのでは!? 幸い、とくに破損はなかったようだが、すっかり萎縮しつつ小さく棹を振って一巡するも、最後はしっかりキメてくれた。
では、整列、終了!
上の階へ登って行く一行を見送り、私たちは一足先に法住寺へ。