さまよえる日本人
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
もう10日も前のことだが、朝日新聞で藤原新也さんの記事を読んだ。すでにネット上では多くの方々がブログにアップされているので今さらなのだけど、原発事故で日本は「国土を失った」というショッキングかつ嚆矢を得た記事だ。
水俣と福島は双生児のように似ているが、その決定的な違いは
この国は有史以来初めて、自ら��国土を失い�∞�民を失った�≠フだな
ということだ。
大竹まことさんが自らのラジオ番組で、その記事をアナウンサーの方に全文朗読していただいているのが、YouTubeでアップされている。(←リンクを貼りましたのでクリックすると聞けます)
一部引用すれば、
石原都知事が守ろうとしている尖閣諸島・魚釣島の面積は3・8平方キロ。福島の原発事故で失った国土は飯舘村だけでも230平方キロ。総計はゆうに尖閣諸島の百倍にも及ぶだろう。
今後もさらなる原発事故(福島第一原発4号機の倒壊など)で国土消失は広がりをみせる可能性はあるのに、無人の島に熱くなるのも、むなしすぎる。
【朝日新聞朝刊7月4日】藤原新也「私たちは国土と民を失った」より