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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

文学カフェ「BUNDAN」

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 と予定外の2カ所に、それもじっくりと寄り道してしまった。さて、時間は?

 ええっー!? もうすぐ14時い〜!? まだお昼も食べてないのに〜!?

 そこで焦りつつ、少し道に迷って正門に来てしまいつつ、それでも引き返して、なんとか予定していた日本近代文学館のとなりにある文学カフェ「BUNDAN」へ。さあ、急げ!

 ベニヤで作ったシンプルな本箱が、天井まで届きそうな勢いで並んでいる。中には私が子ども時代に本屋さんに並んでいたような本たちが、ぎっしりと、だるそうにまどろんでいた。

 中央のテーブルでは、学生さんたちが読書会らしきことの真っ最中。盗み聞き(すまん!)をしたら「ボクは文学部なので、小説は簡単に理解出来るだろうと思ってたのにさっぱりだったので、まだまだだなあと」と、率直かつ謙虚。うーん、見習わねばね(汗)

 なにしろお昼をとうに回っていたので売り切れメニューもあり、早く出来そうでかっ込めそうな「牛めし」をチョイス。なにが悲しくて近江牛の本場から来たのに、わざわざ東京で「牛めし」とも思ったが、まあいいか。

 ちなみにBUNDANのメニューは、文学者や文学作品の中にあるものにちなんでいる。「牛めし」は林芙美子の「放浪記」に出て来るものらしい。ここのHPより抜粋↓

 林芙美子が自らの日記を基に放浪生活を綴った自伝的小説『放浪記』。舞台や映画の原作としても有名な 本作品同様、作中で主人公が食す牛めしも、多くの人々に愛されてきました。作中でも、百万円という大金と 比較して、牛めしは十銭と触れており、放浪の身の主人公や庶民にとっては親しみのある食べ物であったことが伺えます。そんな日本の大衆料理の代表格である牛めしをBUNDANオリジナルレシピでどうぞ。

 (村上春樹寺山修司などにちなんだ興味深いメニューもあります。他のメニューについては、ここをクリックしてみてください)

 牛めしは、こんな感じでやってきた。

 

 赤いのはトマトではなく、赤かぶのお漬け物。生卵がありがたい。かっ込みやすいから(笑)

 お客は、ほぼお一人様で来店しているみたい。お店は、若く育ちの良さそうな男女がスタッフとして働いていらした。

 予定通りの行程に戻そうと思ったら、30分で日本民芸館を見なければ!と、いそいそとお店を出ようとした、そのとき。

 お店のグッズが、私の旅心をムンズとつかまえてしまった。ええい、悩んでいる時間はない!買っちゃえ!

 原稿用紙柄の便箋と封筒、そしていくつかあった文豪ステッカーの中で、

 永井荷風先生こと、断腸亭主人をチョイス。

 日本近代文学館の入口付近にも、夏目漱石芥川龍之介の初版のカバー絵の、すてきな絵葉書があったけど、「あかん、こんなことしてたら、あかん!」と、見るだけ見てから(受け付けの方、すまん!)、後ろ髪引かれつつも、大急ぎで長年行きたかった日本民芸館へ。ここを外すわけにはいかないのだ。