赤ちゃんの玩具
久しぶりに『デイリーポータルZ』のべつやくれいさんの記事を読んだ(見た)。
今回は「くねくね大蛇をつくった」という体験記事。よく民芸品屋さんやお土産屋さんで売ってるクネクネ動く蛇のオモチャを、厚手ボール紙の筒で手作りし大蛇を完成させ、町中で連れ回してあれこれしてみる、というものだ。
昔彼女は楳図漫画にあるような影の多い「恐怖顔メイク」をして電車に乗る、という超過激な体を張ったルポをしていたけど、今回のはそれに比べたら、牧歌的ですらある。しかも行きずりの人たちの目は、いつになく優しく温かい。
というのも、意外に「くねくね動く蛇のオモチャ」は家庭に浸透しているようなのだ。「あ、なつかしい〜♪」という人が、案外いたらしいのだ。
かく言う私もそのひとりである。もっともそのオモチャを喜んだのは、私とH氏くらいで、そのリアルな蛇の動きの再現に、子どもたちは気味悪がったり、おびえたりしていたような記憶も・・・。
いや、まてよ。子どものうちひとりは喜んでいたのかも。竹の赤いのと、プラスチックの緑のとあったような記憶があるのだけど、定かではない。いくら親が好きだからといって、子どもの嫌がるものを二つも買うことはしない(だろう、たぶん)。いや、もしかしたら貰ったのかも。
赤ちゃんのオモチャって、懐かしい。デンデン太鼓、ネジで動くみかん星人、動物の骨をスティックにし頭蓋骨を木魚のようなものに見立ててポクポクと叩く原始人の人形とか。デンデン太鼓以外は、お仕事関係で東京に行った時に買ったものだ。さすが東京である。ちゃんと子どもにはウケていた。
そして子どもにウケるオモチャがあると、それに気をとられてくれるから、いうまでもなく大人もずいぶん助かるのである。