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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

「琳派」追補

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 書き落としたことがいくつかあったので、追補。

 光悦の書をみて、おもわず書道を習いたくなった。私に書の良し悪しは、ほぼわからないけど、こんなに楽しそうに筆を走らすことが出来たらいいなあ〜♪と思ったから。

 当然ながらだけど光琳のうまさに絶句。光琳がいなければ、やっぱり琳派はなかったかも。

 とくに気になったのは、尾形光琳の習作ノート(?)のフクロウの絵。ものすごく好きだったけど、当然そんなマイナーなのはカードにはならないし、もしかしたら図録にすらないかも。これから行く人は、私の分までしっかり見て来てくださいね(笑) 孔雀の絵の隣にありますから。

 彼の弟である乾山が一時隠遁生活(ひきこもり!?)をしていたことも知った。そういえば私も若い頃は、竹林の七賢人とか寒山拾得とか、「中国の世俗を捨てたひとたち」に憧れていたっけな。今後はマイナーイメージの「ひきこもり」を「隠遁生活」にすると、哲学的なニュアンスが出て来るのではないかしら?

 そして今回発見した酒井抱一の乙女ちっくさにドキドキ! 

 彼と同時代の鈴木其一の際立つシャープな構図と線にも驚く。まさに好一対。

 繰り返しになるけど、狩野派の身内に受け継がれる師匠から弟子へではなく、琳派のこういう「私淑」という形で、日本のデザインセンスが、脈々と受け継がれ進化していく様に感動する。ジャイアンではないけれど「心の師」、というやつですね。

 あ、ちなみに京博で買ったパスポートは3千円。「琳派」が1500円だから、あと2回企画展に行けば、完全にモトが取れる。これで京博と奈良博の1年分の企画展はフリーで見られるし、京都の他の美術館や博物館も、団体料金で見られるから、絶対お得。