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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

箱木千年家へ!

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 そんな近場での寄り道に、何日もかけて書いているのに、まだ3月のおでかけは続く(汗) 31日にも、「青春18キップがあるうちに!」と兵庫県まで出向いたのだ。ずっと見たいものがあったから。

 そもそもは「日本建築集中講義」という本から始まった。建築家の藤森照信先生と、画家の山口晃さんが弥次喜多コンビとなって、これぞという日本建築を探訪する企画対談を読み、そのなかの近場の物件を、少しずつあたっているのだ。

 読後、その中でいままでに私が実際に見られたものは、「聴竹居/待庵/角屋」で、行こうと思えばいつでも行ける「西本願寺」と場所の確認がとれていない「箱木千年家」。

 ちなみに「法隆寺」は小学校の修学旅行で、「日吉大社」は長男の合格祈願のとき、「松本城」は義父母を含む最後の家族旅行で行った。

 今回は、兵庫県にある日本最古の民家、室町時代の豪族の住居と言われる「箱木千年家」に、青春18キップを使い、えいっと行く事にした。「日本最古の民家」に興味があるというより、本の中で山口晃画伯が「ここは日本ですか? アフリカにいるみたい。窓からキリンが歩いているのが見えそう」とおっしゃっていたのが、とても気になったのだ(笑)

 とはいえJRが使えるのは三ノ宮まで。そこから電車とバスを乗り継いで行くらしい。

 さて「箱木千年家 」(ハコギセンネンヤと読む)を、もう少し説明しよう(と「百済寺式」を真似て見る)。

 室町時代の豪族の住居で、現存する民家建造物の中では日本最古のもの。国の重要文化財に指定されている。床や戸板には手斧で削った木材の質感が残り、かつて住んでいた住人の伊吹が感じられる。

 蔵を利用した資料館には、当時使われた農具や箱木家住宅の模型などが展示され、その歴史を垣間見ることができる。(神戸公式観光サイト http://www.feel-kobe.jp/sightseeing/spot/?sid=160より)

三ノ宮駅で「ポケット時刻表」を買おうと思ってキオスクへ。二カ所で訊いたがどちらも木で鼻をくくるような対応。しかも「ありません。あちらの(交通機関の)案内所で訊いてください」と「ポケット時刻表」自体をご存知無い様子にかなりガッカリ。

 そのガッカリが尾を引いたのか、乗り換えの電車で2回も反対方向の電車に乗り間違え、ずいぶんなタイムロスをしてしまった。しかし、神戸電鉄のちいさなホームの自販機に、不二家ネクターがあったので、小躍りして購入。気持ちを持ち直す(笑)

 地下鉄西神・山手線三宮駅」から「谷上駅」で乗り換え、神戸電鉄有馬線箕谷駅」までやってきた。

 神戸電鉄というと都会な感じだけど、走っている場所はどちらかといえば近江鉄道っぽい。

 しかも隣の駅名が、それぞれ「谷上」と「山の街」! ほぼメルヘンだ。

 向かいのホーム。

 ホームからみた駅舎。

 乗り換え最後のバスは1時間に1本ほどで、30分の待ち時間があった。その間、少し離れた繁昌してるうどん屋さんで、お昼ごはん。繁昌しているので、出て来るまで予想以上に時間がかかり、しかも出て来たら、熱々の唐揚げが乗っていて、ほぼヤケドしながら急いで食べる(汗)

 なんとかバスに間に合う。乗客は途中で下車した地元のおばあちゃんと私のみ。箱木千年家は終点で降りるが、どんどん寂しげな場所へ行くので、ちょっとハラハラしたが、15分ほどで終点。

 バスの運転手さんに「箱木千年家へは、どう行けばいいですか?」と訊いてみたら、「後ろを見たら、藁葺きの家が見えるでしょう? あそこです」

 えっと。

 ああ、あれですね!