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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

白河院・インサイド

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 広いガラス張りで明るいお座敷に通され、手入れされたお庭と見ながら、やっとのことでありついた京会席の蓋をとって、わくわくのお昼ゴハンだ。

 これに、もちろんゴハンと汁物が付いている。フレームの外にある。

 妙に凝ったものはひとつもないが、すべてがプロにしか出せない味。出汁巻卵の、上品なのにじんわり出汁が沁み出るようなジューシーさは、ちょっと家では真似出来そうにない。いかにも「京」の矜持を持った、上品かつ深みのある味付け。お刺身も新鮮。

 白河院のご主人が登場され、楽しげにお庭や建物について簡単に説明してくださった。「当家はテレビドラマのロケ、ことにサスペンス劇場によく遣われておりますので、ときどきあの池に死体が浮かんでおります」 多いよね、京都は。京都とサスペンスは相性がいいのか、シリーズドラマも複数ある。

 ところでどうしたわけか、お膳の手前にあるチマキ風に笹で包んだ麩まんじゅうを見落としていて、そのまま下げられてしまった。れんくみさんに分けていただいたので、クヤシい思いをせずに済んだが。麩まんじゅう、熱愛しているのに、どうして。

 

 きれいなブルーのお皿に、けっこう大振りの葛餅が2個も出て来た。きな粉は葛餅にしっとりと馴染み、粉っぽくないので食べやすかった。しかも抹茶のソースがトッピングされている。葉っぱ遣いが巧み。

 天井も、ガラスのフレームも、シンプルなデザインで品も味もある。

 おまけに極限までガラスの面積が広くとってあり、とても明るい。

 雅びな襖の間は、

 

 平安の間だった。

 廊下にあった豪華絢爛の建具。

 平安の間の隣にも、豪華絢爛な襖。

 春夏秋冬をあらわしているのか。

 違い棚のある床の間に、京都の余裕を感じる。

 この欄間を見よ! これ以上はないくらいな、襖との相性。贅沢すぎる〜!

 手裏剣のような模様は、クギ隠し。おしゃれだ。

 

 さて、そろそろバスに乗り込む集合時間が近づいて来た。名残惜しい。振り返って、もう一目見ておこう。 ・・・んんん? あの屋根に乗っかってるのは!?

 映画『ローマの休日』でオードリー・ヘプバーンが畏れおののいていた、ローマの有名な「真実の口」が、鬼瓦となって屋根に乗っかっていた。