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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

イメージの力 魂は空にむかう。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

本物の作品をリアルな空間で見ると、もちろん写真や動画でみるのとはまったく違うパワーを感じるが、今回の展示はとりわけそうだ。常軌を逸して長いもの、大きいもの、背の高いものがたくさんあるのだ。「大きさ」を実感するには、展示室に入って驚いてもらうしか無いと思う。

 とくに葬送のための柱を展示した部屋は必見。

 (「イメージの力」パンフより)

 インドネシアのアスマット族が、精霊堂の前に立てる「ビス」。柱の最上部にいるのが死者で、祖先のいる異界へ送るための葬礼で使用されてきたという。この高さには、ちょっと言葉を失う。

 (「イメージの力」 図録より)

 オーストラリアのティウィの人々の墓標「プカマニ・ポール」は、いかにもアボリジニらしい可愛い模様が渋い色合いで入っている。こんな墓標ならうれしいのにと、自分用にリクエストしたくなるほどだ。

 (「イメージの力 図録より)

 死者の魂は空に向かうという世界観は、「にんげん」全般に共通したものかもしれない。

 たとえ地面の下に埋葬されたとしても、なぜか視線は上に向かい、空を仰いで、亡くなった魂に呼びかけてしまうものだから。