モダニズム建築のレアもの公開!
インフォメーションです。
昨年、国の登録文化財に登録された京都の栗原邸(旧鶴巻邸/本野精吾設計/1929年竣工)が、5月下旬の土日に一般公開されます。
この建物は、建築技師・中村鎮(まもる)によって発明された、いわゆる「鎮(ちん)ブロック」を剥き出しにして建設されたモダニズム建築で、本野精吾自邸(1924年)と並ぶ、極めて珍しいもの。
この建物は、染色家で京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長、鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。
当時最先端の工法「中村式鉄筋コンクリート建築」による特殊なコンクリートブロックで建てられた、合理性を追及したモダニズム建築です。しかしウィーン分離派やアール・デコの影響を受けたと思われる装飾的で表現的なデザインも見られ、時代の転換期に生み出されたものであることを感じさせます。
建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教育プログラム「建築リソースマネジメントの人材育成」(2013年日本建築学会賞教育賞受賞)などの一環で、学生によって修復作業が行われています。(修復はまだ完成ではなく、現在進行形です)
公開日:2015年5月23日(土)・24日(日)・30日(土)・31日(日)
公開時間:10:00〜17:00
ギャラリー・トーク:5月24 日(日)・31日(日)14:00〜15:00
講師:笠原一人(京都工芸繊維大学助教)/玉田浩之(大手前大学准教授)
京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分
入場料:一般1,000円/学生500円(資料代込み)
申込み:不要
備考:駐車場はありませんので、お車での来場はお断りいたします。
会場内での飲食、喫煙は禁止いたします。
スリッパ(上足)をご持参ください。
主催:栗原邸保存研究会
後援:DOCOMOMO Japan/Kyoto Design lab/京都工芸繊維大学美術工芸資料館
問い合わせ:栗原邸保存研究会(担当:笠原一人)
E-mail : kasahara@kit.ac.jp / FAX : (075)724-7250
私はギャラリートークのある24日の14時を目指して、バタバタと行ってみようと計画中です。